第73回コロイドおよび界面化学討論会

出展者情報

[4] 日光ケミカルズ株式会社

日光ケミカルズ株式会社

〜日光ケミカルズについて〜
日光ケミカルズ株式会社は、1946年の創立以来、コロイド化学や皮膚科学の知見をベースにスペシャリティケミカルの分野にて、あらゆる専門性を持つ国内外の6つの会社で構成されるニッコールグループに属しており、安全性や環境に配慮した原料やサービスをパーソナルケア・医薬品・化成品業界に提供しています。 また、幅広いネットワークと情報収集力を活かして、お客様の研究開発や海外市場開拓のサポートなども実施しております。
 当社には、パーソナルケア事業本部、医薬品事業部、化成品事業部があり、それぞれの強みを活かした事業を展開しております。
【パーソナルケア事業本部 国内パーソナルケア事業部】
約3,000種類にも及ぶ化粧品原料(油、界面活性剤、活性成分など)の中から最適な選択肢を見定め、また、お客様の製品開発のパートナーとして、差別化に寄与する共同開発も行っています。
【パーソナルケア事業本部 海外パーソナルケア事業部】
世界の各市場で、機能性原料やサスティナブル原料をはじめとする高付加価値の製品およびアプリケーションを提供、「アジアNo.1パートナー」を目指しています。
【医薬品事業部】
外用剤や医薬品添加剤に用いられる各種原料の 提供と製品開発支援を行っています。規格への対応を積極的に進めており、現代の医薬品開発 における課題解決に貢献していきます。
【化成品事業部】
界面活性剤の技術応用により、半導体の精密洗浄や顔料、食品・飲料といった幅広い領域において、少量多品種のニーズにもお応えしながら専門性の高い技術を提供しています。
 また、今期新たに、新規事業開発室を設立し、組織の枠組みを超えて、知識や技術を組み合わせ、イノベーションのハブとなって既存事業から派生的に新事業を立ち上げてまいります。

〜主な取扱い原料〜
当社はスペシャルティケミカルカンパニーとして、下記の原料をご提供しています。
活性成分
 油性成分
乳化・可溶化・分散剤
増粘・ゲル化・皮膜形成剤
起泡・洗浄剤
コンディショニング剤
機能性配合原料

 〜当社のビジョンとCSR活動について〜
当社が所属するニッコールグループでは、2030年までに実現したい新ビジョン「NIKKOL 25 for 2030」を2020年度に策定し、「美しさの化学を、社会を想う科学に。」というメッセージに新ビジョンの想いを込め、企業の成長だけではなく、社会の発展や環境を意識した活動をはじめています。
この「NIKKOL 25 for 2030」を策定するにあたり、当社のコアビジネスをはじめ、政治、経済、社会、技術、環境、I Tといったあらゆる分野を幅広く予測、未来を想像しました。そこから私たちが2030年までに実現したいことを、
『地球』の未来と共にあるために、
『技術』で社会をリードするために、 『事業』の新しい未来を切り拓くために、
『社員』と共に未来を描いていくために、
『世界』のニッコールグループであるために、
の5つのテーマに分類、そこから派生した25の夢の達成を、私たちがこれまでに培ってきたコロイド化学や皮膚科学の技術をベースに貢献して参ります。そして、2030年までに、この25の夢を達成することによって人々の生活の質の向上を目指し、また社員とともの持続可能な社会に貢献できる企業へと発展させ、未来を築いていきたいと考えています。

「NIKKOL 25 for 2030」の夢の1つ目では、「『地球』の未来と共にあるために」のテーマから、『再生可能な資源だけを使用した原料を世界に届ける』を掲げています。
昨今、世界的にエシカル消費が注目されており、化粧品業界でもクリーンビューティなどが一つのトレンドとして誕生、若い世代を中心にその勢いは増しています。当社でも、現在ご提供しているサトウキビ由来の「NIKKOLシュガースクワラン®️」のような環境配慮型原料の開発やご提供を通じて、社会貢献を進めています。 また、『地球』の未来と共にあるために」のテーマから、3つ目の夢である『循環型社会へ向けた活動で社会から信頼される企業になる』においては、国内外(宇都宮・那須、シンガポール)の工場における排水・廃棄物の削減に努めています。更には、製造過程で使う化学触媒の使用量を低減する技術開発も進めております。
当社は、1946年に界面活性剤の製造・販売からスタートし石油化学事業が中心でしたが、2012年より基本戦略に『GCS+e』(グリーン、クリーン、サステイナブル+エコノミー)を掲げ、環境に配慮した原材料を使用し、エネルギーや廃棄物の排出を低減することで、環境に負荷を与えることなく、持続可能かつ経済性の優れた商品を設計・生産していく取組みにも力を注いでまいりました。こうした取り組みが、「『地球』の未来と共にあるために」という夢への実現に繋がっています。
また、これまでの事業の枠を超え、人類の進歩や文化財の保全に貢献する取り組みにも挑戦しています(「『事業』の新しい未来を切り開くために」の中から、14番目の夢「文化遺産保護や宇宙開発など、未知の領域で社会に貢献する」)。
例えば、宇宙空間での生活環境を向上させるため、微小重力環境化での乳化のメカニズムを 解明する「EDDIプロジェクト」に参画しています。
やがて訪れる人類が宇宙を活動拠点としていく時代を見据え宇宙空間という特殊な生活環境でも、洗浄剤や化粧品といった乳化技術を利用した製品により、人々の生活の質の向上を実現する必要があります。ニッコールグループは、欧州の22カ国が加盟する欧州宇宙機関ESAにおいて進むプロジェクトの一つ「EDDIプロジェクト」に日本の民間企業として唯一参画、世界的にも評価の高い当社の非イオン性界面活性剤を提供し、微小重力下における乳化のメカニズムの解明に貢献しています。2019年のコロイド界面化学討論会においても宇宙をテーマにしたシンポジウムが組まれ、このプロジェクトが高い関心を集めており、技術開発に期待が高まっています。私たちの原料とノウハウで、宇宙時代にも貢献して参ります。 宇宙に未来を馳せるのと同時に、私たちは芸術的価値の高い古典絵画の修復など芸術への社会貢献にも力を入れています。
例えば、地球の気候変動により様々な災害が起こり、文化財への泥汚れの付着が課題となっており、こうした汚れが付着した文化財に、コロイド化学の技術で鮮やかな色彩を取り戻す活動をイタリアの研究者との共同研究で進めています。
なかでもイタリアは歴史的に洪水の被害が多く、壁画・絵画本来の色彩を取り戻すためには、絵画等に使用される顔料を残したまま泥汚れだけを選択的に落とす技術が極めて重要でした。私たちはイタリア・フィレンツェ大学バリオーニ教授らとの共同研究により、私たちの界面活性剤が泥汚れに対する選択洗浄作用を示し、且つ、それを精密に制御できることを見出しました。この技術は世界的に課題になっている汚れの付着によって劣化した様々な文化遺産の色彩の復元に応用でき、私たちはそれらの修復に貢献していきたいと考えています。

こうしたNIKKOL 25 for 2030の25の夢で、これから大きく変わっていく社会に新しい未来を届けたいと考えています。

日光ケミカルズおよびニッコールグループは、持続可能な未来に貢献し続ける企業であるために、新ビジョン「NIKKOL 25 for 2030 – 美しさの化学を、社会を想う科学に。」をグループ一丸となって推進することによって、CSRの取組みを一層強化して参ります。そして、これからも企業活動を通じてお客様や社会から信頼されるパートナー企業として、皆さまのご期待に応えてまいります。
2022年4月、日光ケミカルズとグループ会社であったコスモステクニカルセンターは合併し、両社が一体となった日光ケミカルズとしてスタートしました。販売と研究開発機能の統合により、ワンチームならではの総合力を生かして、スペシャルティケミカルのトータルサプライヤーとして、お客さま・パートナーの皆さまに寄り添った製品・サービスの提供に一層努め、これからも社会のさまざまなニーズにお応えしてまいります。
日光ケミカルズ ウェブサイト:https://www.nikkol.co.jp/
  • 担当部署

    化成品事業部

  • 住所

    103-0002
    東京都中央区日本橋馬喰町1-4-8

  • Tel

    03-3662-0371

  • Webサイト・SNS

    https://www.nikkol.co.jp/