第73回コロイドおよび界面化学討論会

出展者情報

[5] マジェリカ・ジャパン株式会社

マジェリカ・ジャパン株式会社

分散体評価に最適化されたコンパクトなパルスNMR
低磁場NMRによる微粒子分散体が評価は40年ほど前から英国ブリストル大学にて熱心に研究されてきました。しかし高磁場を用いなくとも正しく緩和時間を測定するには専門的知識を要します。そこでブリストル大学を中心とするコロイド科学の研究者やエンジニアが集まり米国フロリダ州にてMageleka. Inc社を設立しました。

目的は『簡単にどなたでも分散体を評価するパルスNMRの開発』
そのためのテーマは下記の通り。
★粒子径分布測定様に気軽な計測
★自動で正しい緩和時間が得られる事
★小型・軽量である事
★迅速に測定可能である事

理想的な装置が完成し2020年『MagnoMeter XRS』が誕生しました。


下記URLはMagnoMeterの実際の測定方法の動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=xlfz3qlXJqA&t=2s

微粒子分散体は数ミリ秒から数秒にと幅広い緩和時間範囲を有しています。通常のパルスNMRでは、緩和時間範囲ごとに設定や調整が必要ですがMagnoMeterはパラメーターの入力もなく、自動的に人為差なく正確かつ迅速に分散体の緩和時間(T1,T2)を測定することが可能です。また40年蓄積された粒子と溶媒との拘束層の厚みを示すKa値もデータベース化されており粒子と溶媒の選択し緩和時間を測定する事で比表面積やRsp値が算出する事も可能です。

分散機による適切な分散時間の推定(分散度の比較、比表面積に換算)、粉体の濡れ性、分散媒との親和性、分散剤のスクリーニング等に有用ですが解釈が難しい場合もございます。
高濃度微粒子分散体をパルスNMRで評価するノウハウをMageleka Inc社および弊社が保有しています。パルスNMRにより得られる緩和時間は様々な理由により変化します。特に高濃度微粒子分散体から得られる結果は複雑である場合もありますが弊社所有の蓄積されたデータおよびノウハウによりそれぞれの分散体がどのような状態であるか予測しフォローさせて頂きます。
 
測定事例リンク一覧
高濃度分散体の分散終点を希釈せずに決定 
分散剤の最適量を決定
競争吸着を簡便に数値化
粒子界面のわずかな違いを数値化
粉体の表面処理有無による濡れ性の数値化
70wt% 濃厚系スラリーの分散終点の探索(3種の異なる原理による比較)
濃厚状態での分散度とレーザー回折法による粒子径の比較