小椋 俊彦 氏 (産業技術総合研究所 健康医工学研究部門 )
これまで走査電子顕微鏡を用いた水溶液中の生物試料や有機材料を直接観察は極めて困難でした。今回開発した走査電子誘電率顕微鏡では、電子線入射にともなう微小領域の電位変化を検出し、水とサンプルの比誘電率の差によるコントラストを捉えるため電子線ダメージも軽微で、水溶液中の生きた細胞やバクテリア、溶液状態のエマルジョン等の形状や分散状態を10nm以下の空間分解能で極めてクリアに直接観察できる。
9月22日(木) 12:20 〜 13:20 B会場 (K109 & オンライン)
マジェリカ・ジャパン株式会社 提供
パルスNMRによるコロイド界面評価事例
~分散剤の最適量の決定やHSPパラメーターへの応用
池田 純子 氏 (マジェリカ・ジャパン株式会社)
パルスNMRにより得られる微粒子分散体の緩和時間は分散体ごとに大きく異なる為、適切な設定を行い正しい緩和時間を得るには専門的知識を要します。そこで「粒子径分布測定の様に気軽に計測」、「自動で正しい緩和時間が得られる」、「小型・軽量」、「迅速に測定」をテーマに、簡単にどなたでも使えるパルスNMRが開発されました。緩和時間からコロイド粒子の分散性やぬれ性を希釈せずに短時間で再現性良く測定する事が可能です。本セミナーでは、コロイド粒子への適切な吸着ポリマー濃度を検討した事例、界面活性剤による競争吸着および粉体のハンセン溶解度パラメーターについて検討した事例をお話しします。