[O2-2] 摂食嚥下障害への対応に特化した歯科診療室を開業してから3年間の実態調査について
【目的】 スワローケアクリニックは,旭川市に摂食嚥下リハビリテーション専門の歯科医院として2019年4月に開業した。開業し3年経過した時点での実態調査をしたので報告する。 【方法】 2019年5月から2022年7月までの間に当クリニックで診療した患者295名(男性114名,女性182名),初診時の平均年齢:男性74.01歳,女性80.59歳を対象とした。 診療録と当クリニックデータベースより年齢,性別,診療場所,訪問診療の内訳,嚥下内視鏡検査と嚥下造影検査,摂食機能療法と訪問歯科診療1・2の算定回数,診療情報提供料(Ⅰ)(以下,情Ⅰと略す)と旭川市医師会管理のICT医療連携:名称バイタルリンクとの比較,一か月のレセプト枚数とその平均点数の推移,患者の死亡数について調査を行った。 【結果と考察】 診療場所:外来は20%,訪問診療は73%,外来+訪問は7%であった。 嚥下内視鏡検査は451回,嚥下造影検査は62回,訪問歯科診療1は3,338回,訪問歯科診療2は695回,摂食機能療法は3,192回であった。 医科歯科連携において情Ⅰは309回であった。バイタルリンクに関しては患者全員がバイタルリンクに登録しているわけではないが3,550回の報告がある。これは患者を担当する主治医や歯科医師,訪問看護師,ケアマネジャーなどの医療介護従事者が訪問・対応した際に遅滞なく書き込んでゆくもので,そのすべての回数を記録している。 一か月の レセプト枚数や平均点数に関して,2019年は市内での当クリニックの認知度が低いこともあり、20枚程度であったものが,新型コロナウイルス感染の影響もあったが徐々に安定し,2022年には70枚程度となり平均点数も3,200点ほどになっている。
患者の死亡者数は64名で21.7%であった。 演者は旭川市とは縁が薄く,いわゆる落下傘開業であり、スタッフも歯科医師1名,調理師である受付1名の最小人数での運営となっている。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり人員の増員なども難しかったが,今後は看護師や歯科衛生士,管理栄養士などのスタッフを増やして,摂食嚥下リハビリテーション活動を充実させてゆきたいと考えている。(COI開示:なし)(倫理審査対象外)
患者の死亡者数は64名で21.7%であった。 演者は旭川市とは縁が薄く,いわゆる落下傘開業であり、スタッフも歯科医師1名,調理師である受付1名の最小人数での運営となっている。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり人員の増員なども難しかったが,今後は看護師や歯科衛生士,管理栄養士などのスタッフを増やして,摂食嚥下リハビリテーション活動を充実させてゆきたいと考えている。(COI開示:なし)(倫理審査対象外)