[DP5] 2.5D・加飾プリンティング オーガナイズドセッション3

[DP5-03] 金属基板上に形成した酸化ニオブ薄膜による干渉色の混色

*阿部 裕太¹、佐脇 祝彦¹、前田 秀一¹ (1. 東海大学)

ニオブは陽極酸化処理によって表面に透明な酸化ニオブが形成され、電圧の変化によって様々な色に発色可能なことが知られている。これは薄膜干渉に起因し、印加電圧を大きくすることで酸化ニオブ層の膜厚が厚くなることで色が変わる。しかし、陽極酸化による発色は酸化ニオブ層の膜厚に関係しているため、干渉色により発色したニオブ板の上に新たな色を置いて混色させることができない。本研究ではニオブ板上にフォトリソグラフィーの技術による画像形成手法を用いて市松模様のパターンを形成し、並置加法混色によって混色を行うことを目的とした。結果、異なる電圧によって着色した2つの色を混色させ、新しい色を得ることに成功した。