[EPm] 電子写真材料

[EPm-02] 有機潤滑剤薄膜の表面・深さ方向の分析技術と開発への適用

*込戸 健司¹ (1. 株式会社リコー)

電子写真のクリーニングプロセスにおいて
感光体上にトナーや外添剤が付着・すり抜けし異常画像が発生する課題がある。
特に近年の高速性、高画質、高耐久の要求特性に対し
AC帯電方式を含む高い電気的ハザードや、経時劣化による感光体上付着力の増加に伴いその課題レベルは非常に高い。
上記に鑑みて感光体上に潤滑剤を塗布する技術が知られているが、
これまで、潤滑剤の塗布状態の定量的な指標に対する分析方法が不十分であり、設計開発時に課題との対応を確認することが難しい場面があった。本報では複数の分析装置を用いて潤滑剤塗布状態の定量分析方法を確立し、実際の設計開発課題に適用した事例について紹介する。