[P7] ポスター発表7

[P7-081] 小学校の通常の学級におけるクラスワイドな支援と個別支援を組み合わせた取り組み

- 授業参加状況の改善を目指して -

〇竹下 雅美¹、大塚 玲² (1. 三島市立中郷小学校、2. 静岡大学教育学部)

キーワード：小学校、クラスワイドな支援、相互依存型集団随伴性

特別な教育的支援を要する児童が複数在籍している小学校の通常の学級の担任を対象に，２年にわたってコンサルテーションを行った。
　クラスワイドな支援により，学級集団と個の授業参加状況が改善した。このことで，学級担任は，他の児童への支援を充実させたり，個別支援に焦点を当てたりすることが可能となった。また，集団内の肯定的な相互交渉を促進する副次的な効果や課題の遂行そのものが強化となる「行動内在強化」が生じた。
　進級に伴う環境の変化により，前年度に改善した授業参加状況は，そのまま維持しているとはいえなかった。まずは，環境との相互作用の視点で「特別な教育的ニーズ」の実態把握をする必要性が示された。