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[VII-20-03] マウス乳腺組織におけるオキシトシン受容体の局在とオキシトシンの機能解明
【背景】乳腺組織は哺乳類特有の外分泌器官であり、乳腺組織発達は母体の状況に応じて劇的に変化する。しかし、その仕組みは未だ解明されていない。乳汁放出機能を持つオキシトシン(OXT)は乳腺組織発達との関連性についての報告は少なく、乳腺組織の実質細胞である乳腺上皮細胞がOXTに応答するかは不明である。そこで本研究では、乳腺組織におけるオキシトシン受容体(Oxytocin receptor, Oxtr)の局在と乳腺組織発達におけるOXTの機能を解明することとした。【方法】Oxtr-cDNAHAマウス乳腺組織切片(妊娠15日目、泌乳1日目、泌乳7日目、退行72時間)を用いて免疫蛍光染色を行いOxtrの局在を調べた。9~13週齢のC57BL/6マウスとOxtrノックアウト(KO)マウスの各発達段階(未経産、妊娠10日目、妊娠15日目、泌乳1日目)の乳腺組織を採取後、ホールマウント染色を行い、Image Jソフトを用いて乳管直径・乳腺胞面積を測定した。【結果】Oxtrは乳腺上皮細胞にも存在した。未経産時点では乳腺組織発達の異常はないが、妊娠10日目ではOxtr KOマウスの乳管直径は野生型と比較して有意に小さく、妊娠15日目、泌乳1日目では乳管直径と乳腺胞面積の両方が有意に小さかった。このことから、OXTは乳腺組織発達に影響を与え、その作用時期は妊娠10日目付近であると考えられる。