*稲葉 真弓1 (1. コネチカット大学)
セッション情報
シンポジウム
[2S-Dm] 細胞間コミュニケーションにおける細胞表面突起群の予想外の役割
2024年7月18日(木) 09:00 〜 11:30 D会場 (2F 中会議室202)
オーガナイザー:井上 尊生(ジョンズホプキンス大学)、末次 志郎(奈良先端科学技術大学院大学)
細胞表面には、微絨毛、フィロポディア(糸状仮足)、ブレブ膜、スパイン、トンネリングナノチューブ、など、および、シリア(繊毛)や血小板前駆体突起、神経軸索などのアクチンおよびチューブリンの再構成に依存した様々な細胞突起がある。これらの細胞突起群は、細胞表面に形成され、細胞の移動や周囲の環境の検知などに関与する構造と考えられてきた。ところが、近年の様々な知見は、細胞突起は、細胞間のコミュニケーションを担う構造でもあることを示した。細胞間のコミュニケーションにおいては、神経細胞間のシグナル伝達のみならず、トンネリングナノチューブのように直接物質を細胞間でやり取りすること、さらには、シリアや微絨毛およびフィロポディアでは、脂質膜小胞である細胞外小胞が放出されること、も明らかになってきた。細胞突起群は、細胞の表面に存在する「構造体」から、切断なども含む動的な「細胞間コミュニケーション」を担う構造体として再解析が進んでいる。本シンポジウムでは、様々な細胞突起などの膜構造の研究を紹介し、その共通点と相違点を明らかにすることを目指す。
*Takanari Inoue1 (1. Johns Hopkins University)
*井上 直和1 (1. 福島県立医科大学医学部)
*松沢 健司1 (1. 九州大学大学院理学研究院)
*末次 志郎1 (1. 奈良先端科学技術大学院大学)
*井元 祐太1、伊藤 喜重1、渡辺 重喜2 (1. セイントジュード小児研究病院神経発生学部、2. ジョンズホプキンス大学医学部)
*澤田 健1,2,3、飯野 祐介3、吉田 健祐3,4、野村 晋之介1,3、岡崎 斉1,2、清水 知佳3、有馬 知輝1,2、栁下 祥1,2、柳沢 正史3、豊泉 太郎4、河西 春郎2、史 蕭逸3 (1. 東京大学 医学系研究科、2. 東京大学 ニューロインテリジェンス国際研究機構、3. 筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構、4. 理化学研究所 脳神経科学研究センター)
*池上 浩司1 (1. 広島大学大学院医系科学研究科)
*加藤 孝信1 (1. 東大・院医・細胞生物)
*江藤 浩之1 (1. 京都大学iPS細胞研究所)