第76回日本細胞生物学会大会

大会長挨拶

第76回日本細胞生物学会大会開催にあたって


 

 

第76回日本細胞生物学会大会

大会長 岡田 康志

東京大学大学院 医学系研究科 / 理学系研究科
教授

理化学研究所 BDR チームリーダー

 第76回日本細胞生物学会大会の開催にあたり、ご挨拶申し上げます。

2024年7月17日から19日までの3日間、つくば国際会議場にて本大会を開催できますことを、大変光栄に存じます。また、細胞生物若手の会が前日の7月16日に筑波大学で開催されることも、併せてお知らせいたします。

近年、学術集会のあり方は大きく変容しました。オンライン技術の進歩により、効率的な情報共有が可能となった一方で、対面での交流の意義が改めて問われています。本大会では、「研究者が集い、語らう場としての学会」をテーマに掲げ、研究成果の発表はもちろんのこと、研究者同士の直接的な対話と交流に重点を置きました。

AIの急速な発展により、科学研究の在り方も変革の時を迎えています。このような時代だからこそ、人間である研究者が一堂に会し、語り合う場としての学会の意義は一層高まっていると考えます。

本大会では、以下のようなプログラムを用意しております:

1.       若手最優秀発表賞選考会(1日目午後)
2.       Fiona Watt先生と谷内江望先生によるプレナリーレクチャー(1日目夕方)
3.       Welcome receptionでの交流の場(1日目夜、無料)
4.       細胞生物学若手の会による特別企画(2日目午後)
5.       光学顕微鏡に関する研究開発動向を論じる特別企画(3日目午前)

さらに、会員の皆様からご提案いただいた18のシンポジウム、52件の一般口頭発表、184件のポスター発表も予定されております。

細胞生物学会は、参加者の顔が見える規模であることが特徴です。この特徴を生かし、既知の分野や仲間との交流を深めるだけでなく、新たな出会いや異分野との融合を促進する場となることを目指して準備して参りました。

皆様お一人お一人にとって、細胞生物学の最前線を語り合い、新たな知見と人的ネットワークを育む3日間となることを心より願っております。奮ってご参加くださいますよう、お待ち申し上げております。

末筆ながら、本大会の開催にあたりご支援いただきました多くの企業、団体、研究者の皆様に厚く御礼申し上げます。