Keynote Speech(Japanese only)
新たな学びに向けた大学の改革(と悩み)
講演者
山田 純
YAMADA Jun
芝浦工業大学
学長
学長
東京工業大学工学部生産機械工学科卒、同大学院理工学研究科博士課程中退。博士(工学)。同大学工学部生産機械工学科助手、山梨大学工学部機械工学科助教授を経て、2005年に芝浦工業大学工学部機械工学科教授。SIT総合研究所長、先端工学研究機構長、工学部長を経て2021年4月から学長。専門は熱工学、光工学。
2020年1月に始まったコロナ禍は、オンラインコミュニケーションの常識を一変させました。近年ではAI(人工知能)が日進月歩の勢いで進化しており、私たちの生活をさらに一変させようとしています。「分かりやすく編集された最新の集合知がいつでも、どこでも手に入る時代」の到来です。
このような状況にあって「大学の学び」は今のままでよいのでしょうか。教えることに長けた情報コンテンツはもはや大学の外側にごまんと溢れています。大学で学ぶことの意義とは何か、大学で何をどう学ぶのか、こうしたことを今、真剣に見直さなければ私たちの存在意義はあっという間に無くなってしまうかもしれません。いよいよ本気で大学の次なる姿を「考えなければならない」タームに入ってしまったのだと思います。
芝浦工業大学では2024年より工学部が課程制に移行します。システム理工学部やデザイン工学部もこれに引き続いて改組する予定です。また、これらの改組では組織再編だけではなく、様々な「新たな学び」を導入、試行する予定です。
この基調講演では、それらの考え方や実際の仕組みついてお話するとともに、新たな学びをデザインする上での悩みについてもお話したいと思います。この機会に皆さま方のお知恵も少し拝借できれば何よりです。
皆様のご参加、お待ちしております。