日本デザイン学会第70回研究発表大会

講演情報

オーガナイズドセッション

[OS] オーガナイズドセッション5「企業内デザインが成し遂げた知的資産」

2023年6月25日(日) 15:00 〜 17:00 第3会場 (本部棟3F 2303教室)

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15:00 〜 17:00

[OS] オーガナイズドセッション 5「企業内デザインが築きあげた資産」

オーガナイザー:青木 史郎
   中国美術学院客員教授 元 日本デザイン振興会

オーガナイザー:黒田 宏治
  静岡文化芸術大学名誉教授  元 GKデザイン機構

パネリスト:河原林 桂一郎
  静岡文化芸術大学名誉教授
  元(株)東芝 デザインセンター長

パネリスト:蓮見 孝
  筑波大学・札幌市立大学名誉教授
  元 日産自動車(株)チーフデザイナー

パネリスト:大澤 隆男
  (株)ヤーマン 開発本部 シニアアドバイザー
  元日立製作所 デザイン本部長、IT統括本部長

パネリスト:安齋 利典
  実践女子大学教授
  元 札幌市立大学教授、(株)三菱電機 デザイン研究所・宣伝部

日本のデザインは、欧米のそれを下敷きに、ユニークな発展を遂げてきました。特に1970年代からバブル崩壊に至る時期には、前人未到といってよいほどの高みに到達していたように思われます。「プロモーションデザイン研究部会」では、その発展をできるだけ客観的に捉えることにより、21世紀の日本のデザインが担うべき、新たな国際的な役割を明らかにしたいと考えています。

今回の「オーガナイズドセッション」では、日本の大手製造業のデザイン部門 (インダストリアルデザインの部門)が展開してきた「調整役としての役割」に着目します。
日本企業のデザイン部門は、商品の企画やデザインの推進を通じて大きな成果をあげてきましたが、特に産業・公共分野の戦略的な商品や設備の開発において、技術部門や営業部門等の意見を一歩下がって調整するという、コーディネータ的な役割をも果たしてきました。 このある意味での慎ましい態度は、日本商品が国際的に高い競争力を生み出した大きな要因となりましたが、その後日本企業が勢いを失うにしたがい、こうした企業内で蓄積された良質な技術もまた、生かされる機会をまた失っていったように思われます。しかしここには、21世紀のデザインを語るうえで極めて重要となる、「コーディネート」あるいは「ファシリテート」という戦略的概念が、しっかりと実践されていたのです。

今回の「オーガナイズドセッション」では、総合電機や自動車などの分野で、企業内デザインを推進されてきた方々をお迎えし、企業内で実践されてきたデザイン活動の一端を紹介いただくと共に、今日の視点から、企業内で蓄積されているデザイン的資産を活かしていく可能性を検討していきたいと考えています。

【プログラム】
1・趣旨説明 「企業内デザインが築きあげた資産」
黒田宏治/青木史郎

2・報告 「企業内デザインが展開した多様な活動」
河原林桂一郎/蓮見孝/大澤隆男/安齋利典

3・討論 「資産活用の可能性」

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