16:25 〜 16:40
[3101-11-11] Ni担持ペロブスカイト型酸化物を触媒に用いたCO2メタン化反応
司会者:藤井 孝志 (産業技術総合研究所)
キーワード:CO2メタン化、触媒、ペロブスカイト型酸化物
CO2を削減する方法にCO2メタン化がある。300-450℃でCO2とH2を反応させることでメタンが得られるが、反応速度が遅いため触媒が使用される。メタン化には水素化能の高いRh、Ru、Niを適度な塩基性を有するCeO2やZrO2に担持した触媒が主に報告されている。しかし、これらの固体触媒はコストが問題となる。そこで、最もコストの低いNiと熱安定性や反応性に優れたペロブスカイト型酸化物を担体に持つ触媒を検討した。本研究では、ペロブスカイト型酸化物であるCaZrO3またはBaZrO3にNiを10 wt%担持した触媒(Ni/CaZrO3、Ni/BaZrO3)を調製し、CO2メタン化反応への活性について評価した。CO2メタン化触媒として期待されているNi/ZrO2とも比較した。
触媒0.3 gを石英砂0.7 gで希釈した試料を反応管に充填し、触媒を水素還元後、CO2 (50 mL/min)、H2 (200 mL/min)、Ar (150 mL/min)の混合ガスに切り替え、300-450℃でメタン化反応を行った。この結果、反応温度の上昇に伴いCO2転化率は上昇する傾向が見られ、400℃でのNi/CaZrO3、Ni/BaZrO3、Ni/ZrO2のCO2転化率は、20、57、57%であった。この時のNi/CaZrO3、Ni/BaZrO3、Ni/ZrO2のCH4選択率はそれぞれ65、90、97%となり、Ni/BaZrO3はNi/CaZrO3よりもメタン生成が向上することが分かった。また、Ni/BaZrO3はNi/ZrO2の結果に近いことから触媒としての効果が高いと考えられる。
触媒0.3 gを石英砂0.7 gで希釈した試料を反応管に充填し、触媒を水素還元後、CO2 (50 mL/min)、H2 (200 mL/min)、Ar (150 mL/min)の混合ガスに切り替え、300-450℃でメタン化反応を行った。この結果、反応温度の上昇に伴いCO2転化率は上昇する傾向が見られ、400℃でのNi/CaZrO3、Ni/BaZrO3、Ni/ZrO2のCO2転化率は、20、57、57%であった。この時のNi/CaZrO3、Ni/BaZrO3、Ni/ZrO2のCH4選択率はそれぞれ65、90、97%となり、Ni/BaZrO3はNi/CaZrO3よりもメタン生成が向上することが分かった。また、Ni/BaZrO3はNi/ZrO2の結果に近いことから触媒としての効果が高いと考えられる。
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