資源・素材2023(松山)

講演情報(2023年8月10日付 確定版)

企画講演

【企画講演】地圏環境に由来する重金属類汚染の評価・対策技術の動向[9/14(木) PM 第2会場]

2023年9月14日(木) 13:00 〜 16:45 [第2会場] 4F EL44(共通講義棟C)

新苗 正和(山口大学)、有馬 孝彦(北海道大学)、晴山 渉(岩手大学)

13:35 〜 14:05

[3207-13-02] (学生発表:博士課程)北海道の国道における自然由来重金属等を含むトンネル掘削土の対策事例

○山本 隆広1、近江 隆洋2、五十嵐 敏文3,4、有馬 孝彦3 (1. 北海道大学大学院工学院、2. 国土交通省北海道開発局旭川開発建設部、3. 北海道大学大学院工学研究院、4. 旭川工業高等専門学校)

司会者:有馬 孝彦(北海道大学)

キーワード:トンネル掘削土、自然由来重金属等、サイト概念モデル、リスク評価、コスト縮減

道路トンネルなどの掘削土は自然由来の重金属等をしばしば含有するため、重金属等の溶出による周辺環境への影響について配慮する必要がある。この対応を合理的かつ経済的に行うため、一般国道40号のバイパス事業では、海成堆積岩からなるトンネル掘削土についてサイト概念モデルによるリスク評価を行っている。リスク評価にあたっては、盛土への降雨浸透状況、掘削土からの重金属等の溶出状況、盛土箇所の原地盤の水理特性や重金属等の吸着特性を把握し、これらを条件として移流分散解析を行った。その結果、重金属等の地盤による吸着や地下水による分散を考慮することで、道路用地境界で予測される重金属等の濃度は地下水環境基準を満足し、トンネル掘削土を盛土した場合に周辺環境へ影響を及ぼすリスクは十分に低いと評価された。その後、実際の盛土施工が行われ、施工中と施工後の地下水モニタリングにおいて水質は問題ないことを確認している。このような施工前の検討段階から施工後に至る一連の対応により、自然由来の重金属等のリスク管理を行いつつ、建設発生土を盛土材料として有効活用し、さらに従来の対策よりコスト縮減が可能であった事例を提示する。

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