招待インタラクティブ発表
招待インタラクティブ発表は、実行委員会が選定したテーマに相応しい講演者に、インタラクティブ発表いただく企画です。今年のテーマは「ネクストスター」。次の時代を担う新進気鋭のスター研究者お三方をお招きし、最新の成果と共に、ご自身のキャリアや世界的な研究現場での活動の様子までご紹介いただきます。
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IS1 6/9 (水) 14:35〜15:30, 15:35~16:30
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IS2 6/10 (木) 15:35〜16:30, 16:35~17:30
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IS3 6/11 (金) 14:35〜15:30, 15:35~16:30

発表者:瀧川 永遠希 氏
(University of Toront/NVIDIA Research)
概要: ニューノーマル時代の到来による働き方改革が進む今、同じように学術研究や産学官連携の在り方を見直すべきだ、という声も増えてきました。本発表ではそういった議論を深めるためにも、ハイテク産業における産学連携が盛んなカナダで Ph.D. 課程に在籍しながら企業研究者としても就業している学生の視点からカナダの産学連携について紹介します。具体的には、大学に在籍しながら社会人経験を得る事が出来るウォータールー大学の Co-operative 教育制度や、トロント大学の産学研究連携の実例等を自分の経験を入り交えて紹介します。こういった制度がどう具体的に自分の成果物や研究方針に繋がっているのかも公開済みの論文等を通して実例を挙げます。学生向けにも、進路先の選択枠を増やす事が出来ると幸いです!
参考URL:https://tovacinni.github.io/
実行委員からの紹介:瀧川さんはカナダでPh.D.課程に在籍しながら企業研究者としてもご活躍されています。コンピュータ・グラフィックスコンピュータ・ビジョンを専門とされており、深層学習を用いた3次元データ構造体の処理などのご研究をトップ会議で発表されており、注目を集めています。本講演ではカナダでの大学・大学院生活や企業での研究活動でのご経験を交えながら産学連創について講演・議論いただきます。

発表者:八馬 遼 氏
(慶應義塾大学/コニカミノルタ)
概要:本招待インタラクティブ発表では、発表者が慶応義塾大学斎藤英雄研究室の博士課程在籍中に取り組んできた研究紹介、TU Graz, Carnegie Mellon Universityでの2度の短期留学経験、シチリア島で開催されたInternational Computer Vision Summer Schoolへの参加体験、在籍中に参加した画像認識のコンペティション、博士課程での就職活動や発表者自身のキャリアパス等をざっくばらんに話すことを予定しています。研究紹介としては、博士論文として取り組んだ3次元物体追跡、研究室で共同研究していた慶應医学部とのプロジェクトや、共著として研究室内外の学生と取り組んだプロジェクトについてお話しします。このインタラクティブセッションを通じて、発表者が取り組んできた様々な研究を知っていただくだけではなく、学生の方には進路を決める1つの判断材料となるような意見交換をしたり、企業や大学の研究者の方には、医学部プロジェクトに興味を持っていただけるような紹介ができればと思います。
参考URL:https://ryohachiuma.github.io/
実行委員からの紹介:八馬さんは今年の3月に博士号を取得し、企業研究者としてご活躍されています。3次元物体追跡に関する研究を行い、医用画像処理や拡張現実におけるトップ会議での発表などで目立った業績を残しています。本講演では医工連携や海外の大学での訪問研究、研究室での後輩の指導などのご経験に基づいた様々な観点での共同研究について講演・議論いただきます。

発表者:齋藤 邦章 氏(Boston University)
概要:本発表においては、 1. 少数データからの学習手法の一種である Domain Adaptation に関して、 2. アメリカ大学院博士課程での研究生活について紹介する。1に関しては、Domain Adaptation に対する一般的なアプローチ、 近年の動向、より実用的な Domain Adaptation の実現に向けて、について簡単に紹介を行う。2 についてはアメリカ大学院での研究についての内容に加えて、研究する上でどういったことに気をつけているかなどを紹介する。
参考URL:https://cs-people.bu.edu/keisaito/
実行委員からの紹介:齋藤さんは国内の大学院で修士号を取得し、現在アメリカの大学院の博士課程で研究者としてご活躍されています。近年活発に研究が行われているドメイン適合やコンピュータ・ビジョンと自然言語処理の融合に関する研究に関してトップ会議で発表されており、今後の活躍が注目されています。本講演ではドメイン適合に関する一般的・実用的な話に加え、アメリカの大学院進学に関して講演・議論いただきます。