第71回コロイドおよび界面化学討論会

開催概要

 

第 71 回コロイドおよび界面化学討論会

主催:公益社団法人 日本化学会 コロイドおよび界面化学部会

共催:東北大学

討論主題:先端計測・解析がコロイド・界面の見え方を変える

協賛:応用物理学会、界面動電現象研究会、化学工学会、光化学協会、高分子学会、材料技術研究協会、錯体化学会、色材協会、触媒学会、電気化学会、電気学会、土壌物理学会、ナノ・バイオメディカル学会、ナノ学会、日本家政学会、日本吸着学会、日本香粧品学会、日本混相流学会、日本材料学会、日本食品科学工学会、日本食品工学会、日本生物工学会、日本生物物理学会、日本セラミックス協会、日本中性子科学会、日本トライボロジー学会、日本熱測定学会、日本農学会、日本農芸化学会、日本バイオマテリアル学会、日本肺サーファクタント・界面医学会、日本表面真空学会、日本物理学会、日本分析化学会、日本膜学会、日本薬学会、日本油化学会、日本レオロジー学会、表面技術協会、腐食防食学会、粉体工学会、粉体粉末冶金協会、水環境学会(五十音順)

催事内容  

アカデミックプログラム

  1. 総合講演(9月15日(火)PM): オンラインライブ配信
  2. Lectureship award受賞講演: ビデオメッセージ (受賞講演は来年度行われる予定です)
    • University of Sofia 教授 Nikolai D. Denkov 氏
    • Australian National University 教授 Vincent S. J. Craig 氏
  3. 奨励賞受賞講演(9月15日(火)PM): オンラインライブ配信
    科学奨励賞
  4. 一般研究発表
    1)  総合セッション
      下記の分類にとらわれず、コロイドおよび界面化学に関するどんな研究でも発表でも発表でき、分野間での交流を図ることができます。
    2)  分子集合体の科学と技術
      (1) 界面活性剤(合成・溶液物性・相挙動など) (2) エマルション (3) 超分子・高次分子集合体 (4) ゲル (5) 高分子溶液 (6) 生体超分子 (7) その他
    3)  組織化膜の科学と技術
      (1)単分子膜・LB 膜、(2)自己組織化膜、(3)二分子膜(ベシクル・リポソームなど)、(4)界面物性(気-液、液-液)、(5)バイオインターフェース、(6)その他
    4)  微粒子とその分散系の科学
      (1) コロイド (2) サスペンション (3) 微粒子・ナノ粒子の理論 (4) 微粒子・ナノ粒子の合成 (5) 高分子コロイド (6) 界面電気現象・界面動電現象 (7) レオロジー(8) その他
    5)  微粒子とその分散系の技術と応用
      (1) 濃厚分散系 (2) 微粒子・ナノ粒子の製造 (3) 微粒子・ナノ粒子の物性・機能 (4) 微粒子・ナノ粒子の応用・実用化 (5) 材料としての微粒子・ナノ粒子 (6) バイオコロイド (7) その他
    6)  固体表面・界面の科学と技術
     
      (1) 固体表面構造と物性・機能 (2) 吸着と触媒 (3) 表面力・トライボロジー・走査プローブ顕微鏡 (4) 散乱・回折・分光法 (5) マイクロファブリケーションとナノテクノロジー (6) その他
    7)  応用・開発セッション
      (1) 企業開発研究(製品配布可) (2) アカデミアにおける応用研究
    8)  国際セッション(英語発表のみ)
  5. 一般シンポジウム(全シンポジウムで一般講演受入可です)
    1)  平衡・非平衡界面の科学と技術
      Science and Technology of Equilibrium and Non-equilibrium Interface
    提案者:並河英紀(山形大学)・松原弘樹(広島大学)・小倉卓(コスモステクニカルセンター)
    界面現象は自然界のあらゆる場面で遭遇する。その中の可逆過程で構成される平衡界面現象は卓越した発展を遂げてきた。一方、不可逆過程で構成される非平衡界面現象は黎明期であるが近年意義深い成果が芽生えつつある。両者の相互理解・相互補完は化学・生命・物理など諸分野界面現象の包括的理解へ向けた大きな基礎となるとともに、その知見は化粧品・食品・医薬品など応用技術へも貢献できる。そこで本シンポジウムでは、両分野における研究者を集結し、基礎研究と最先端研究の課題について議論する。
    2)  生物資源・環境分野のサステナビリティとコロイド界面科学
      Sustainable development of colloid and interface science oriented to environment and bio-resources
    提案者:足立泰久(筑波大学)・井上千弘(東北大学)・山路恵子(筑波大学)
    土壌、水環境や資源再生利用などの環境分野ではコロイド及び界面化学に基づく思考法が有効であるものの、関連する諸分野の研究者はこれまでの研究発展の経緯から一同に会し共通点の深化とその有効性を討議することは稀である。しかし、界面が関わる問題については、共通点を物理工学的な視点で掘り下げ、異分野融合を図る方法論の構築が今後の発展において有望である。本シンポジウムでは、土壌や水環境、微生物、植物根の先端などの不均一な界面で展開するダイナミクスについて、土壌汚染など応用面の研究をリードする研究者に話題提供をいただき、コロイド界面化学的な到達点を確認し、共通する基礎の深化の方向性、今後の課題について討議する。
    3)  分散・凝集理論の新潮流-革新モデルの構築をめざして-
      New trends in dispersion-aggregation theory toward developing an innovative theory
    提案者:小林幹佳(筑波大)・川崎英也(関西大)・石田尚之(岡山大)
    固体粒子の分散・凝集挙動は、自然界あるいは工業プロセスにおいて広範に観察され、重要な研究対象である。ここで注目する分散相として気泡や液滴なども含めれば、研究対象となる挙動はさらに多様となる。本シンポジウムでは、このような多様な分散粒子の表面状態やナノ構造、粒子の変形、粒子間に働く相互作用力や摩擦などのナノスコピックな事象が、マクロスコピックな分散凝集やレオロジー的挙動、非平衡現象を伴う実プロセスにおいて、どのように支配因子となりうるかについて、新しい観点からの洞察を提供する。また、この課題について議論の場を提供することで、次世代を切り拓く革新モデルの構築を目指す。
    4)  コロイド・界面化学への次世代放射光の期待
      Expectation to Next Generation Synchrotron Radiation Facility for Colloid and Surface Chemistry
    提案者:村松淳司(東北大学)・高田昌樹(東北大学)・高橋幸生(東北大学)
    東北大学青葉山新キャンパスで建設工事が進められている次世代放射光施設は、軟X線領域で,大型放射光施設SPring-8の100倍の高輝度性と高コヒーレンス性(可干渉性)という最先端の光源性能を有する。高輝度放射ゆえに、局所領域を様々な測定手法でより鮮明に観察でき、同じ試料を測定した場合、既存施設と比べて 1/100 の時間(100 倍の時間分解能)でも鮮明なデータが得られるようになる。ビームを絞らずにビームのコヒーレンスを利用(コヒーレント回折イメージング)して,照射ダメージを抑制しつつも 1~10 nm の空間分解能(既存施設の 10~100倍の高い分解能)での測定が可能になり、不均一かつ複雑な系をもつ材料の解析が進むと期待される。次世代放射光は、物質機能や生命機能のナノスケールでの可視化を可能にするゆえ、「物の見え方」が一新し、科学における仮説検証サイクルを一気に加速することが期待されている。本シンポジウムでは次世代放射光の概要と期待されるコロイドおよび界面化学分野の研究についての企画講演と放射光を利用した一般研究発表を募集する。

広告およびオンライン企業展示募集

部会誌 "C&I Commun"、電子化要旨集(pdfファイル)、オンライン抄録画面、第71回コロイドおよび界面化学討論会ホームページ、討論会オンライン開催サイトでの広告掲載と、討論会オンライン開催サイトでの企業展示を募集しております。申込・問い合わせ先の詳細は当ホームページの「広告・オンライン企業展示募集」をご覧下さい。

学生対象イベントおよび若手研究者・大学院生対象イベントについて

  • 「キャリ探セッション」はオンラインにて開催します。
  • 「未来のコロイドおよび界面化学を創る若手討論会」については開催を見送ることに致しました。来年度以降、開催を予定しておりますので、積極的な参加をお願いいたします。

スケジュール

発表申込期間    6月 3日(水)~7月7日(火)  7月10日(金)(延長しました)
要旨原稿提出期間  7月 7日(火) 11日(土)~ 7月31日(金)
参加登録期間    クレジットカード支払 8月3日(月)~9月4日(金)
          銀行振込  8月3日(月)~8月28日(金)