はじめに (09:45 〜 09:55)
セッション情報
一般シンポジウム
[S34] 生活習慣病に関連する健康被害ならび腎-心-血管系障害とカテコール-O-メチル転移酵素不全
2024年3月30日(土) 09:45 〜 11:45 [419会場] 会議センター 419 (4F)
オーガナイザー:飯島 洋(日本大薬)、金崎 啓造(島根大医)
カテコールO-メチル転移酵素(COMT)の活性低下が、生活習慣病、高血圧、慢性腎臓病、動脈硬化、脳内出血、虚血性心筋梗塞などの多くの疾病に関与していると考えられる。
一般的にCOMTはdopamineやnoradrenalineなどのカテコールアミンを消去する酵素としての認識が強いが、COMTは2-hydroxyestradiolから活性体である2-methoxyestradiol(2-ME)への変換も行っている。2-MEは、低酸素誘導因子(HIF-1α)系の信号伝達を抑制するため、血管系恒常性維持に重要な内因性因子であり、COMTはその生合成の必須酵素である。
COMT不全が妊娠高血圧や糖尿病と結びつき、その症状が2-MEによって緩和されることは、オーガナイザー(金崎)によってKOマウスやCOMT低活性マウスなどのいくつかの動物実験で明らかにされている。しかしながら、COMTとこれらの疾病の関連については、現代社会における健康に重要な領域であるにも関わらず、未だに広く認知されていない。
このような背景から、医学分野の視点からCOMTと疾病相関研究の成果を、創薬の視点からは低分子性の賦活化物質・阻害剤の研究成果を一括して紹介し、討論する場として本シンポジウムを企画した。
09:55 〜 10:15
○金崎 啓造1,2 (1. 島根大医、2. 島根大医統合腎疾患制御研究・開発セ)
10:15 〜 10:35
○熊谷 麻子1、金崎 啓造2 (1. 順天堂大静岡病院、2. 島根大医)
10:35 〜 10:55
○飯島 洋1,2、齋藤 弘明1、丹羽 典朗1、小林 弘子1、髙宮 知子1、矢作 忠弘1、松﨑 桂一1 (1. 日本大薬、2. CBI研究機構)
10:55 〜 11:15
○武部 克希1、桑田-楠瀬 隆生2、鈴木 守3、飯島 洋4,5 (1. 阪大院歯、2. 日本大松戸歯、3. 阪大蛋白研、4. 日本大薬、5. CBI研究機構)
11:15 〜 11:35
○福澤 薫1,2、白井 智子2、武部 克希3、高谷 大輔1、飯島 洋4,5 (1. 阪大院薬、2. 星薬大、3. 阪大院歯、4. 日本大薬、5. CBI研究機構)
質疑と総括 (11:35 〜 11:45)