一般社団法人日本LD学会 第29回大会(兵庫)

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[P3] 読む・書く

[P3-15] 書字困難児の特徴と経過との関連について

〇栁内 景太1、岩田 みちる1、関 あゆみ2 (1. 北海道大学大学院教育学院、2. 北海道大学大学院教育学研究院)

キーワード:書字困難、学習意欲、不適応

教育現場では未だに,書字困難児に対する理解が乏しく,誤った対応が為されることが多い。そこで,小学生の書字困難児4名を対象に,経過と神経心理学的検査の結果を基に,書字困難児の特徴と経過とのに関連について検討した。結果,共通する困難としてワーキングメモリと巧緻性,視覚認知,注意の持続に困難を認めた。また,学習する漢字がより複雑になり自己客観視が可能となる3年時頃より,自尊心が低下し,学習意欲の低下を招くことが示唆された。加えて対人関係にも困難を有すると,不適応の原因を見極めることが難しくなるため,書字への支援が遅くなり,書字への抵抗や学習意欲の改善が著しく困難になることが示唆された。

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