一般社団法人日本LD学会 第29回大会(兵庫)

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[P4] 計算・算数

[P4-06] 計算に困難のある児童の背景にある認知能力の検討

数の基礎知識の成績を説明する認知能力とは

〇後藤 亜矢子1、関 あゆみ2、山下 公司3、池田 千紗4、渡邊 隆史5 (1. 北海道大学大学院教育学院、2. 北海道大学大学院教育学研究院、3. 札幌市立南月寒小学校、4. 北海道教育大学、5. NPO法人ジャイフル)

キーワード:計算困難、数の基礎知識、認知能力

計算に困難のある21名の児童を対象に, 先行研究で計算困難に関与する認知能力として挙げられてきた4つの認知能力(視空間ワーキングメモリ, 音韻性ワーキングメモリ, 数の大きさの表象, 言語能力)と数の基礎知識の関係を調べた。その結果, 100までの数の大きさを表象する力の弱さが計算困難の中核要因で, 次いで視空間ワーキングメモリの逆再生が計算困難に関与していることが分かった。後藤ら(2018年LD学会)の結果と比較して, 100までの数の大きさの表象の弱さが計算困難の中心的な要因であることについては同じであるが、次に高い説明要因が言語能力であった点について相違がみられた。

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