[P4] ポスター発表4

[P4-03] ADHDを伴う発達性ディスレクシア児に対する読み支援効果の検討

視覚的手がかりを用いた音韻意識トレ─ニングを通して

〇辻 万里奈¹、亀山 麻子^1,2、関 あゆみ³ (1. 北海道大学教育学院、2. 東川町立東川小学校、3. 北海道大学教育学研究院)

キーワード：発達性ディスレクシア、ADHD、音韻意識

日本語において音韻意識は特殊音節の読みに重要で，この弱さが発達性ディスレクシア(以下DD)の読み困難の一つの要因と言われている。またDDとADHDとの併発は多く，不注意によって読みの困難が助長されると言われている。私達は特に特殊音節の読みに困難にあるADHDとDDのある小学3年生女児に対し，視覚的手がかりを用いた音韻意識トレーニングと，単語・短文レベルでの読み練習を中心に支援を行った。その結果読めない拗音が減り逐字読みが改善した。音韻意識が高まったことと読みの方向に注意を向けられたこと，また文字を使わず音の切り分けを意識させることができたことが改善の要因であると考えられる。