[P6] ポスター発表6

[P6-01] 読み書き困難のある中学生へのICTを活用した漢字の家庭学習支援

漢字学習のアプリ活用による学習成績と学習意欲の変容

〇内田 佳那¹、丹治 敬之² (1. 兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科、2. 岡山大学学術研究院教育学域)

キーワード：ICT活用、漢字、家庭学習

【目的】読み書き困難のある中学生２名を対象に、ICTを活用した家庭での漢字読み学習の効果を検討した。【方法】参加者間多層ベースラインデザインを適用し、紙プリントの宿題条件と漢字アプリの宿題条件の間で、漢字の読字成績と宿題で取り組んだ漢字数を比較した。【結果】2名ともに、漢字アプリ条件において、漢字の読字成績の向上、取り組んだ漢字数の増加が認められた。また、参加児自ら意欲的に宿題をする様子がみられ、学習成果を実感する発言も確認された。【考察】漢字アプリの選択式の解答形式による読み音想起の負担軽減、自動採点機能による採点負担の軽減等により、効率的かつ効果的な家庭での漢字学習が促されたと考えられた。