10:15 〜 10:30
[IYS-06] 画像検知技術を用いた仔豚群体重の推定システム
【背景と目的】
養豚生産性向上には、育成中の仔豚の増体重を日ごろから把握し改善することが望ましい。そのためには、重量計を用いた直接の体重測定やデプスカメラによるデータ取得を高頻度で実施する手法が考えられる。しかし、体重を頻繁に測定する手法は、飼育者の負担が大きく、豚にもストレスがかかるため難しい。また、デプスカメラによる手法は、利用条件が限定的で機器が高価であるという問題がある。本研究では、2Dカメラ映像から取得できる仔豚群の臀部幅に着目し、仔豚群の平均体重との関連を検討するとともに、飼育者と豚の双方に負荷のかからない、群の体重を日ごとに把握する安価なシステムの構築を試みた。
【方法】
まず、育成期(55~90日齢)の仔豚群について、臀部幅と体重を測定し、関係式を立式した。次に、豚房全体が映るように2Dカメラを設置し、画像から仔豚の臀部を認識して切り出すプログラムを作成した。切り出した画像に対して輪郭検知を行い、臀部幅を取得し、前述の関係式から予測体重を算出した。最終的に、同日に得られた予測体重を平均し、その日の群平均体重とした。
【結果と考察】
臀部幅と体重は高い相関(R2 = 0.89)を示した。また、推定された群平均体重と、実測した群平均体重を比較したところ、実測値±5%程度の精度で群平均体重が推定できた。育成期の仔豚について、画像検知技術を用いた群体重推定の導入可能性が示された。
養豚生産性向上には、育成中の仔豚の増体重を日ごろから把握し改善することが望ましい。そのためには、重量計を用いた直接の体重測定やデプスカメラによるデータ取得を高頻度で実施する手法が考えられる。しかし、体重を頻繁に測定する手法は、飼育者の負担が大きく、豚にもストレスがかかるため難しい。また、デプスカメラによる手法は、利用条件が限定的で機器が高価であるという問題がある。本研究では、2Dカメラ映像から取得できる仔豚群の臀部幅に着目し、仔豚群の平均体重との関連を検討するとともに、飼育者と豚の双方に負荷のかからない、群の体重を日ごとに把握する安価なシステムの構築を試みた。
【方法】
まず、育成期(55~90日齢)の仔豚群について、臀部幅と体重を測定し、関係式を立式した。次に、豚房全体が映るように2Dカメラを設置し、画像から仔豚の臀部を認識して切り出すプログラムを作成した。切り出した画像に対して輪郭検知を行い、臀部幅を取得し、前述の関係式から予測体重を算出した。最終的に、同日に得られた予測体重を平均し、その日の群平均体重とした。
【結果と考察】
臀部幅と体重は高い相関(R2 = 0.89)を示した。また、推定された群平均体重と、実測した群平均体重を比較したところ、実測値±5%程度の精度で群平均体重が推定できた。育成期の仔豚について、画像検知技術を用いた群体重推定の導入可能性が示された。