The 128th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

Presentation information

ポスター発表

1. 栄養・飼養

1. Nutrition/Feed science

[P1-01] アルファルファ乾草の代替として早刈り牧草サイレージの給与が乳牛の採食量、乳生産、ルーメン内液相性状に及ぼす影響

〇Makoto Miyaji1, akira yajima1, shingo tada1, kenji sudo1, yasuhiro aoki1 (1.NARO)

【目的】泌乳牛に対する輸入アルファルファ乾草(ALH)から早刈り利用のオーチャードグラス1番草サイレージ(OGS)への代替給与効果を明らかにするため、濃厚飼料低減を伴う代替給与が採食量、乳生産、消化率、ルーメン内液相性状および窒素出納に及ぼす影響を検証した。【方法】6頭の経産乳牛を用いて3×3ラテン方格法で飼養試験を実施した。飼料処理はALH、圧ペントウモロコシ、OGSの混合比率を直線的に変化させて30.0, 18.0, 0%、15.0, 13.5, 19.5%および0, 9.0, 39.0%とする3処理を設けた。供試飼料のCPおよびTDN含量は16および73%に設定した。ALHは飼料会社から購入し、OGSは造成後4年のオーチャードグラス主体草地から出穂始めの1番草を収穫して調製した。【結果】処理間で日乳量に差はないが、乾物摂取量、乳脂率、乳脂補正乳量、乾物および繊維消化率はOGS増給に伴って直線的に増加した。ルーメン内総VFA濃度は処理間で差はないが、OGSの増加に伴い酢酸および酪酸割合は直線的に高まり、プロピオン酸割合は低くなった。摂取量あたりの糞中と乳中への窒素配分率は処理間で差はないが、尿中配分率はOGS増給に伴って低下し、蓄積配分率は増加した。以上からALHの代わりにOGSを利用することによって、乳生産性と窒素利用効率の向上や濃厚飼料の節減が期待できることが示唆された。