16:30 〜 16:45
[2Hp-07] 宮古島産コーヒーチェリーのポリフェノール成分の解析と機能性の探索
キーワード:コーヒーチェリー、ポリフェノール、抗酸化活性、氷核形成阻害活性
【目的】コーヒーチェリーはコーヒーノキの果実であり,種子が除去されたコーヒーチェリーはほとんどが廃棄される.本研究では,未利用資源である宮古島産コーヒーチェリーの有効活用を目的として,ポリフェノールの解析と機能性の探索を行った.
【方法】試料には,収穫年度の異なる宮古島産アラビカ種の6品種(Mokka, Bourbon, Arusha, Catimor, Catuai, Catura)を用いた.種子を取り除いたコーヒーチェリーは凍結乾燥後粉砕し,80%エタノール溶液を加えポリフェノールを抽出した.ポリフェノール量の測定はフォーリン・チオカルト法,抗酸化活性はDPPHラジカル消去法,クロロゲン酸の分析はHPLCにて行った.氷核形成阻害活性は,コーヒーチェリー抽出液を氷核形成細菌であるPantotea ananas 懸濁液,リン酸カリウム緩衝液と混合し,銅板に20µLずつ分注後冷却し,未凍結の液滴を計数した.
【結果】試料1gあたりのポリフェノール量の上位2品種はBourbon,Arushaであった.また,ポリフェノール量が多いほどクロロゲン酸も多く含まれていた.試料1gあたりの抗酸化活性の上位2品種は収穫期ごとに活性の傾向にバラつきがあった.ポリフェノール量が多いと抗酸化活性は高く,相関性がみられたが,クロロゲン酸量と抗酸化活性には相関性がみられなかった. ポリフェノール1mgあたりの3-カフェオイルキナ酸,5-カフェオイルキナ酸量はいずれもBurbon,Caturaが多く,品種によってクロロゲン酸組成に差異が見られた.また,これらと抗酸化活性には相関はみられなかった.コーヒーチェリー抽出液を添加すると,未凍結液滴が多くなったことからコーヒーチェリー抽出液は氷核形成阻害活性があることが示唆された.
【方法】試料には,収穫年度の異なる宮古島産アラビカ種の6品種(Mokka, Bourbon, Arusha, Catimor, Catuai, Catura)を用いた.種子を取り除いたコーヒーチェリーは凍結乾燥後粉砕し,80%エタノール溶液を加えポリフェノールを抽出した.ポリフェノール量の測定はフォーリン・チオカルト法,抗酸化活性はDPPHラジカル消去法,クロロゲン酸の分析はHPLCにて行った.氷核形成阻害活性は,コーヒーチェリー抽出液を氷核形成細菌であるPantotea ananas 懸濁液,リン酸カリウム緩衝液と混合し,銅板に20µLずつ分注後冷却し,未凍結の液滴を計数した.
【結果】試料1gあたりのポリフェノール量の上位2品種はBourbon,Arushaであった.また,ポリフェノール量が多いほどクロロゲン酸も多く含まれていた.試料1gあたりの抗酸化活性の上位2品種は収穫期ごとに活性の傾向にバラつきがあった.ポリフェノール量が多いと抗酸化活性は高く,相関性がみられたが,クロロゲン酸量と抗酸化活性には相関性がみられなかった. ポリフェノール1mgあたりの3-カフェオイルキナ酸,5-カフェオイルキナ酸量はいずれもBurbon,Caturaが多く,品種によってクロロゲン酸組成に差異が見られた.また,これらと抗酸化活性には相関はみられなかった.コーヒーチェリー抽出液を添加すると,未凍結液滴が多くなったことからコーヒーチェリー抽出液は氷核形成阻害活性があることが示唆された.