日本薬学会第144年会(横浜)

セッション情報

一般シンポジウム

[S14] ★がんと闘うアカデミア創薬の新挑戦

2024年3月29日(金) 13:15 〜 15:15 [311会場] 会議センター 311+312 (3F)

オーガナイザー:南雲 康行(国立がん研セ)、宮野 加奈子(東京慈恵医大)

 大学などのアカデミアにおける基礎研究の成果には、しばしば医薬品開発の原石が存在する。製薬企業による新薬創出が減る昨今では、こうした原石をアカデミア創薬のシーズとして活性化させる必要性があり、政府を中心としたアカデミア創薬推進が進められてきた。それ以降、アカデミア創薬による医薬候補化合物の創出は大幅に増加し、がん領域は特に大きな成果をあげている。しかしながら、アンメットメディカルニーズであり製薬企業の重点領域であるがん領域においても、これらの候補化合物は、有効性などの観点からアカデミアからの企業導出が中止・停滞し、それより先に進めていないのが実情である。一方、低分子創薬は依然として創薬シーズの全体シェアの半数以上を占めるが、近年では基礎研究を得意とするアカデミアにより、ペプチドや核酸、抗体を用いた医薬品種のモダリティ化 (創薬モダリティ) が進み、アンメットメディカルニーズの充足に向けた新たなトレンドが生れてきている。本シンポジウムでは、がんと闘うための新しいアカデミア創薬の再活性化を期待し、創薬研究ための新しい動物モデルから創薬モダリティ、創薬シーズを紹介する。

挨拶・趣旨説明:南雲 康行(国立がん研セ) (13:15 〜 13:16)

まとめ:宮野 加奈子(東京慈恵会医大) (15:14 〜 15:15)

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