オーガナイザー挨拶:鹿野 真弓(東京理大薬) (15:30 〜 15:35)
セッション情報
一般シンポジウム
[S27] 小児用医薬品の開発促進に向けて
2024年3月29日(金) 15:30 〜 17:30 [502会場] 会議センター 502 (5F)
オーガナイザー:鹿野 真弓(東京理大学薬)
小児用医薬品は、国際的にも市場規模が小さいことや臨床試験実施上の困難さ等のため、進みにくい現状がある。海外では小児用医薬品の開発を義務化することで解決を図ってきた。本邦においてもさまざまな小児用医薬品開発促進策が執られてきたが、その効果は十分とは言い難く、欧米に承認が遅れるドラッグラグや欧米で開発された医薬品が国内で開発されないドラッグロスが大きな問題となっている。
本シンポジウムにおいては、まず鹿野から、製薬企業及び医療機関を対象としたアンケート調査で見出された課題を報告する。林からは、欧米の小児用医薬品開発義務化を含む開発推進制度の推移や仕組みのみならず欧米での現状の課題等、今後の日本の制度設計の参考となる重要な情報を報告する。
以上の調査結果も踏まえ、中村と文から、それぞれアカデミアと行政としての課題解決の方向性を示す予定である。中村は、小児対象臨床試験推進への多大な貢献が期待される「小児医薬品開発ネットワーク」を含む日本小児科学会・関連学会の取組みについて紹介する。また文からは、薬価制度を含む小児用医薬品開発に向けた厚生労働省の最新の取組み状況が示される予定である。以上、本シンポジウムでは、2024 年度以降の小児用医薬品開発促進に向けたアカデミアと行政による課題解決の方向性が示されるものと期待される。
15:35 〜 16:00
○鹿野 真弓1 (1. 東京理大薬)
16:00 〜 16:25
○林 憲一1 (1. 京都府医大医)
16:25 〜 16:50
○中村 秀文1 (1. 国立成育医療研セ)
16:50 〜 17:15
○文 靖子1 (1. 厚労省保険局)
質疑応答、総括 (17:15 〜 17:30)