趣旨説明:熊谷 嘉人(九大院薬) (09:45 〜 09:55)
セッション情報
ジョイントシンポジウム
[JS01] 環境化学物質による付加体形成を介した生体恒常性への影響(日本薬学会,日本毒性学会 共催)
2024年3月29日(金) 09:45 〜 11:45 [503会場] 会議センター 503 (5F)
オーガナイザー:上原 孝(岡山大院医歯薬)、熊谷 嘉人(九大院薬)
地球上には多種多様の化学物質が存在しており,人類は水,大気,食物,薬,サプリメントなどを介して,意図的にあるいは非意図的にこれらを体内に取り入れている.したがって,私たちは生涯に渡って無数の化学物質に曝露され続けている.これらが生体にどのように影響しているのかを明らかにする学問として「エクスポソーム」という概念が提唱されているが,膨大な数の化学物質の影響を探ることはほとんど不可能な状況である.一方,これまでベンゾピレンやアセトアミノフェンなどの親電子代謝物が生体内分子と共有結合を形成し,毒性を発揮することが報告されてきた.加えて,生体内からも複数の内因性親電子物質が同定され,それらが特定基質との結合を介してシグナル分子として働いていることが次々に証明されている.以上の成果は,親電子物質が生体にとって善でもあり,悪でもあることを示唆している.タンパク質などとの付加体形成で生じる細胞内レドックスシグナル系の変動やエピジェネティクスなどの生体内変化,それに起因する疾患発症に関する研究成果を最新の研究成果を紹介し,議論を深めたいと考えている.
09:55 〜 10:20
○内田 浩二1 (1. 東大院農学生命)
10:20 〜 10:45
○居原 秀1 (1. 大阪公大院理)
10:45 〜 11:10
○伊藤 昭博1 (1. 東京薬大生命)
11:10 〜 11:35
○闐闐 孝介1,2 (1. 理研CPR、2. 理研CSRS)
討論・まとめ:上原 孝(岡山大院医歯薬) (11:35 〜 11:45)