日本薬学会第144年会(横浜)

セッション情報

一般シンポジウム

[S39] ★創薬研究への応用を目指した in vitro 腸・肝臓器モデルの開発―生体模倣システム・オルガノイド研究の最前線―

2024年3月30日(土) 13:15 〜 15:15 [311会場] 会議センター 311+312 (3F)

オーガナイザー:根来 亮介(立命館大薬)、出口 清香(京大 CiRA)

医薬品候補化合物の有効性、薬物動態や毒性を非臨床試験の段階で予測できる in vitro モデルは極めて有用である。しかしながら、従来のセルラインでは、その予測性が低いことが課題となっている。近年、ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)、オルガノイド、ゲノム編集技術などのブレイクスルーにより、高機能な in vitroヒト細胞モデルの開発は驚異的な進展を遂げている。さらに、生体模倣システム(Microphysiological systems, MPS)の登場により、従来のプラスチックプレートでは困難であった生体を模倣した複数種類の細胞培養 (臓器チップ技術) や灌流培養によるせん断応力刺激が可能となった。そのため、MPS にヒト iPS 細胞から分化誘導した細胞や、生体幹細胞由来のオルガノイドなどを搭載した臓器チップが今後の非臨床試験モデルの新たなスタンダードになりうるのか大きな注目が集まっている。本シンポジウムでは、創薬研究において重要な標的とされる腸管や肝臓等の臓器に焦点を当て、オルガノイド研究、臓器チップの最新の研究成果および、MPSに搭載するための細胞の開発等に関して、若手研究者を中心に紹介する。本シンポジウムを通じて、生体模倣システム・オルガノイド研究の進展による創薬研究の革新と未来への展望を共有し、創薬研究を加速させることを目指す。

オーガナイザー挨拶:根来 亮介(立命館大薬) (13:15 〜 13:20)

総括:出口 清香(京大iPS研) (15:10 〜 15:15)

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