日本薬学会第144年会(横浜)

セッション情報

一般シンポジウム

[S34] 生活習慣病に関連する健康被害ならび腎-心-血管系障害とカテコール-O-メチル転移酵素不全

2024年3月30日(土) 09:45 〜 11:45 [419会場] 会議センター 419 (4F)

オーガナイザー:飯島 洋(日本大薬)、金崎 啓造(島根大医)

カテコールO-メチル転移酵素(COMT)の活性低下が、生活習慣病、高血圧、慢性腎臓病、動脈硬化、脳内出血、虚血性心筋梗塞などの多くの疾病に関与していると考えられる。
一般的にCOMTはdopamineやnoradrenalineなどのカテコールアミンを消去する酵素としての認識が強いが、COMTは2-hydroxyestradiolから活性体である2-methoxyestradiol(2-ME)への変換も行っている。2-MEは、低酸素誘導因子(HIF-1α)系の信号伝達を抑制するため、血管系恒常性維持に重要な内因性因子であり、COMTはその生合成の必須酵素である。

COMT不全が妊娠高血圧や糖尿病と結びつき、その症状が2-MEによって緩和されることは、オーガナイザー(金崎)によってKOマウスやCOMT低活性マウスなどのいくつかの動物実験で明らかにされている。しかしながら、COMTとこれらの疾病の関連については、現代社会における健康に重要な領域であるにも関わらず、未だに広く認知されていない。
このような背景から、医学分野の視点からCOMTと疾病相関研究の成果を、創薬の視点からは低分子性の賦活化物質・阻害剤の研究成果を一括して紹介し、討論する場として本シンポジウムを企画した。

はじめに (09:45 〜 09:55)

質疑と総括 (11:35 〜 11:45)

×

認証

×

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン