日本薬学会第144年会(横浜)

セッション情報

一般シンポジウム

[S51] 医薬品開発の国際競争力向上のための国内製薬企業水平連携

2024年3月30日(土) 15:30 〜 17:30 [419会場] 会議センター 419 (4F)

オーガナイザー:川上 亘作(物材機構)、池田 幸弘(武田薬品)、橋塚 貴彦(沢井製薬)

 日本の製薬業界の国際競争力低下が続いている。バイオ医薬品が売上高上位を占めるようになるにつれ医薬品の貿易赤字も拡大し、今や医薬品は日本の貿易収支の足を引っ張る大赤字産業となった。これは日本企業のスケールデメリットや人材固定化などにより創薬モダリティの発散に技術開発力が追いつかないことが要因として大きく、研究者個人レベルに由来する問題ではない。また技術公開を極端に嫌う企業風土も、日本企業の存在感低下の一因となっている。
 そのような状況を打破する取り組みとして、2021年4月に物質・材料研究機構が中心となり、国内製薬企業11社(現在は12社)とともに医薬品の物性評価と製剤開発に関わるCenter of Excellence(医薬品関連Materials Open Platform)を立ち上げ、一企業では困難な新モダリティの基礎技術開発などを多企業連携で進めている。その成果は積極的に公開する方針としており、それによって国内技術のハーモナイゼーションのみならず、世界への技術力アピール、ひいては当該技術における国内製薬企業のトップランナー化までを目指した活動を展開している。本シンポジウムでは、まずCenter of Excellenceの取り組みの全体像を紹介し、続けて企業連携で創出した代表的成果を報告する。

総括:橋塚 貴彦(沢井製薬) (17:20 〜 17:30)

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