日本薬学会第144年会(横浜)

セッション情報

一般シンポジウム

[S58] RNA疾患のメカニズムと創薬に向けたRNA操作

2024年3月31日(日) 09:45 〜 11:45 [502会場] 会議センター 502 (5F)

オーガナイザー:今西 未来(京大化研)、築地 仁美(愛知学院大薬)

近年、異常なリピートRNA配列が神経変性疾患の原因となることや、RNAの化学修飾やプロセシングの異常ががんを含む様々な疾患に関連することが明らかになってきた。このような背景から、RNAは最も重要な創薬標的のひとつとして位置付けられている。しかし、RNAリピート配列の異常伸長が根本原因となる神経変性疾患に対して未だ有効な治療法が存在しないなど、薬学研究においては、RNA疾患のメカニズムの全容解明とRNAを操作する技術開発の両輪が急務となっている。本シンポジウムでは、異常なリピートRNA配列に起因する神経変性疾患の発症機構の解析および治療薬開発に関して、神経科学から化学まで異なるバックグラウンドを持つ研究者が一堂に会し、さまざまな観点からのアプローチを紹介する。また、遺伝子制御に向けた小分子合成に加えて、たんぱく質化学や核酸化学的アプローチを利用したRNA修飾制御やRNA編集制御など、核酸の構造や配列特異的なRNAの操作法に関する最新の知見を紹介し、RNA疾患の発症機構とその制御にむけた創薬基礎研究について多角的に考える場を提供したい。

総括 (11:40 〜 11:45)

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