資源・素材 & EARTH 2017(札幌)

講演情報(2017年8月24日付)

企画講演(Special Session)

新設する金属資源プロセス研究センターへの課題と期待(Expectation for Center for Mineral Processing and Metallurgy)

2017年9月26日(火) 13:30 〜 15:25 第1会場 B11 (B1棟1階/Fl.1.,Build. B1)

司会:加納純也(東北大学),本間 格(東北大学)
Chairman: Junya Kano (Tohoku University), Itaru HONMA (Tohoku University)

15:10 〜 15:25

[1111-17-07] 機能性イオン液体による白金族元素の水相からの選択的抽出

○蟹江 澄志1、村松 淳司1 (1. 東北大学)

司会:本間 格(東北大学)
Chairman: Itaru HONMA (Tohoku University)

キーワード:イオン液体、白金族元素、溶媒抽出、逆抽出、ロジウム

白金族元素 (PGMs) は自動車触媒,電子材料等様々な用途に応用されている.しかしながら,PGMs はその希少性,資源の偏在性から枯渇問題に直面しており,代替材料やリサイクル等,資源の確保が不可欠である.その市場価値から,PGMs はリサイクルによる資源確保が行われており,その中でも塩酸系の溶媒抽出法を中心としたリサイクルプロセスが広く行われている.しかし,溶媒抽出法は低金属選択性や有機溶媒を大量に使うことによる環境への負荷といった点が問題となっている.そこで,近年イオン液体を用いた溶媒抽出法が注目を集めている.本研究では,溶媒兼抽出剤としてPGMsとの相互作用性部位を有する疎水性イオン液体をデザイン・合成し,白金族元素の抽出能を評価した.その結果,例えばアミノ基を有するイオン液体はPt, Pd に対し高い選択性および抽出特性を示した.さらには,抽出困難な Rh を最大で約 70% と高い抽出能を示した.逆抽出によりイオン液体相から PGMs を回収することも示され,逆抽出条件を変えることで選択的な分離も可能であることが示唆された.PGMs の抽出媒体としての応用が期待できる.

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