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[1301-07-02] 視線・動作計測を活用した鉱山操業の改善と保安の向上への取組み
司会:笹岡孝司(九州大学)
Chairman: Takashi Sasaoka (Kyushu University)
キーワード:視線動向、保安教育、ヒューマンエラー
三菱マテリアル(株)東谷鉱山では、これまで採掘重機の大型化やANFO爆薬のサイトミキシングの導入、トータルコスト低減を目指した適正な火薬原単位による爆砕石の細粒化など生産効率アップを図ってきた。一方、採掘重機を操作する技能の高い「熟練」の技術を、若手作業者に十分伝承できていないのが現状である。現在、重機作業者の技術指導については、経験年数が長い作業者の重機への同乗や運転指導講習への参加を中心としている。しかし、操作自体だけでなく周囲の現場環境の変化に瞬時に且つ連続的に対応する、いわゆる「ノウハウ」まで伝承することは困難である。また、作業者の危険への感度が千差万別である中で、保安教育については画一的になりがちであり、「ヒューマンエラー」への対策が十分でないと考える。これらの課題を解決する為に、本取組みでは採掘重機の操作や鉱山内設備の点検・巡視作業における作業者の視線動向を計測し、瞬時に行う判断や行動を分析することで、個々の特徴に応じた技術・保安指導を各作業者に行った。保安面については教育を実施継続中であるものの、操業改善および保安向上に寄与する一定の結果が得られたことから、本稿にて報告する。
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