資源・素材 & EARTH 2017(札幌)

講演情報(2017年8月24日付)

企画講演(Special Session)

岩盤工学・採掘技術に関する研究の動向と新たな展開(Recent trend and advancement in mining and rock engineering)

2017年9月27日(水) 10:30 〜 12:00 第3会場 B31 (B3棟1階/Fl.1.,Build. B3)

司会:奈良禎太(京都大学)
Chairman: Yoshitaka Nara (Kyoto University)

11:00 〜 11:15

[2301-06-03] Peridynamicsを用いた岩石の動的破壊プロセス解析に関する基礎的検討

○福田 大祐1、Sang-Ho CHO2、児玉 淳一1、藤井 義明1 (1. 北海道大学、2. Chonbuk National University)

司会:奈良禎太(京都大学)
Chairman: Yoshitaka Nara (Kyoto University)

キーワード:岩石、動的破壊プロセス、き裂生成・進展・分岐・連結、Peridynamics(ペリダイナミクス)理論

周知の通り,古典的な連続体力学では,支配方程式(Cauchyの運動方程式)中に応力の空間勾配,即ち,歪み・変位の空間勾配が含まれる.このため,岩石を含む固体材料中のき裂進展を陽に取扱う場合,き裂先端の応力・ひずみの特異性を考慮した破壊力学的手法が不可欠となる.また,その数値的な取扱いでは,例えばFEMの観点からは,き裂の存在による変位場等の不連続性を表現するためにXFEM等によるEnrich関数の導入や,そうでなくとも,極めて細分化したメッシュが必要となり,特に3次元き裂進展問題の処理は,2次元のそれと比較して煩雑化する.
 これに対して,Silling(J Mech Phys Solids 48:175–209, 2000)が提唱したPeridynamics(PD)理論では,支配方程式に応力・歪み・変位の空間勾配(微分)ではなく,積分方程式を代わりに用いることで連続体力学が再構築され,従来手法と比較して,材料中のき裂の生成・進展・分岐・連結等の複雑な過程を比較的容易に表現できると期待されている.しかしながら,PD理論は比較的新しい力学理論であり,岩石破壊力学問題への適用例は極めて少ないのが現状である.
 本稿では,岩石の動的き裂進展問題に対するPDの適用可能性に関して行った基礎的な検討について紹介する.

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