資源・素材 & EARTH 2017(札幌)

講演情報(2017年8月24日付)

若手ポスター発表(Poster:MMIJ Students and Young Researchers)

環境(Environment)

2017年9月26日(火) 15:30 〜 17:30 ポスター会場1 セミナー室・ホワイエ (フロンティア棟2F/Fl. 2.,Build.Frontier, Seminar Room2 & Foyer)

15:30 〜 17:30

[PY1-23] マイクロバブル浮選による炭酸塩コロイド粒子の浮上除去に関する基礎的研究

○石野 翔大1、日下 英史1 (1. 京都大学)

キーワード:マイクロバブル浮選、除染、炭酸塩、ストロンチウム、共沈

放射性物質として半減期が30年と長く、検知が困難でありながら人体に蓄積し悪影響を与えるストロンチウム90(90Sr)を含む汚染水の浄化プロセスにおいては、CaやMgと同時にSrを炭酸塩で共沈させてから凝集沈殿法により処理されている。しかしながら、アルカリ土類金属の炭酸塩を希薄系で晶析させた場合、数µm以下の超微細粒子となるためフィルタでのろ過効率に課題が残る。本研究においては、CaによるSrの炭酸塩共沈コロイドを含む懸濁液に対してマイクロバブルフローテーション法(MBF)を適用し、炭酸塩の除去率を求め、その分離機構を界面化学的に検討した。その結果、0.1 mMの微量Srに対する10 mMのCa炭酸塩共沈によってpH11以上の領域でSr沈殿率90%以上となることが分かった。また、陽イオン性捕収剤であるドデシルアミン塩酸塩(DAC)あるいは脂肪酸塩であるオレイン酸ナトリウム(NaOl)を用いて15分のMBFを行ったところ、DAC30 ppmで90%(pH11.0)、NaOl10 ppmで94%(pH10.6)のCa回収率を得ることができた。コロイド粒子のゼータ電位測定から、DAC系では粒子と補収剤の静電的相互作用が支配的要因となり、またNaOl系ではCa(あるいはSr)沈殿の表面領域での金属石鹼生成が支配的であることを指摘した。

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