ランチョン・ミーティングⅠ
(ランチョン・ミーティングにつき、お弁当持ち込み可能)
『経営学の危機』を超えて<1>
「ワクワクする研究を目指して」
講演者
佐藤郁哉(同志社大学)
佐藤郁哉(同志社大学)
講演内容
やさしくて面白いけれども一方ではすこぶる真面目でありかつ深く、しかも愉快きわまりなくて思わずワクワクしてしまうような組織研究*――このような文献が稀になってしまってから久しいようにも思える。
この点に関連して、今回の講演で言及する2 点の翻訳書(下記参照)の1つでアルヴェッソンとサンドバーグは、次のように指摘している――「組織研究について言えば,1970 年代,1980 年代,ないし1990 年代初頭に刊行されて広く読まれ,また尊敬の対象であった一連の研究モノグラフと同じ程度の影響力と重要性がある書物が刊行されることは滅多に無い」。修辞的効果を意図した極論という面もあるのだろうが、一面の真理を突いているという気がしてならない。
本講演では、以上のような点も含めて、次の2つの問いを中心にして議論を深めていきたい――「ワクワク」するようなエキサイティングで面白い(interesting)研究とはどのようなものか? 組織研究に限らず社会科学系の研究の世界および大学が陥っている閉塞状況の背景について解明し、またそれを打破していくためには、どのようにしたら良いか?
*「やさしくて〜」は、よく知られた井上ひさしの座右の銘のもじり。
デニス・トゥーリッシュ(佐藤郁哉訳)(2022)『経営学の危機』白桃書房
マッツ・アルヴェッソン&ヨルゲン・サンドバーグ(佐藤郁哉訳)(2023)『リサーチ・クエスチョンの作り方と育て方』白桃書房
やさしくて面白いけれども一方ではすこぶる真面目でありかつ深く、しかも愉快きわまりなくて思わずワクワクしてしまうような組織研究*――このような文献が稀になってしまってから久しいようにも思える。
この点に関連して、今回の講演で言及する2 点の翻訳書(下記参照)の1つでアルヴェッソンとサンドバーグは、次のように指摘している――「組織研究について言えば,1970 年代,1980 年代,ないし1990 年代初頭に刊行されて広く読まれ,また尊敬の対象であった一連の研究モノグラフと同じ程度の影響力と重要性がある書物が刊行されることは滅多に無い」。修辞的効果を意図した極論という面もあるのだろうが、一面の真理を突いているという気がしてならない。
本講演では、以上のような点も含めて、次の2つの問いを中心にして議論を深めていきたい――「ワクワク」するようなエキサイティングで面白い(interesting)研究とはどのようなものか? 組織研究に限らず社会科学系の研究の世界および大学が陥っている閉塞状況の背景について解明し、またそれを打破していくためには、どのようにしたら良いか?
*「やさしくて〜」は、よく知られた井上ひさしの座右の銘のもじり。
デニス・トゥーリッシュ(佐藤郁哉訳)(2022)『経営学の危機』白桃書房
マッツ・アルヴェッソン&ヨルゲン・サンドバーグ(佐藤郁哉訳)(2023)『リサーチ・クエスチョンの作り方と育て方』白桃書房
講演者のご紹介

佐藤郁哉(同志社大学)
講演者プロフィール
同志社大学商学部教授・一橋大学名誉教授
1955 年、宮城県生まれ。77 年、東京大学文学部卒業。84 年、東北大学大学院博士課程中退。86 年、シカゴ大学大学院修了(Ph.D.)。一橋大学大学院商学研究科教授、プリンストン大学客員研究員、オックスフォード大学客員研究員などを経て2016 年より現職。専門は経営組織論・社会調査方法論。
主な著作に、『暴走族のエスノグラフィー』(新曜社、国際交通安全学会賞)、Kamikaze Biker(University of Chicago Press)、『現代演劇のフィールドワーク』(東京大学出版会、日経・経済図書文化賞)、『組織エスノグラフィー』(共著。有斐閣、経営行動科学学会優秀研究賞)、『社会調査の考え方[上][下]』(東京大学出版会)、『50 年目の「大学解体」20 年後の大学再生』(共著。京都大学学術出版会)、『大学改革の迷走』(筑摩書房)、『はじめての経営学 ビジネス・リサーチ』(東洋経済新報社)など。訳書に、『経営学の危機』『リサーチ・クエスチョンの作り方と育て方』(ともに白桃書房)などがある。
同志社大学商学部教授・一橋大学名誉教授
1955 年、宮城県生まれ。77 年、東京大学文学部卒業。84 年、東北大学大学院博士課程中退。86 年、シカゴ大学大学院修了(Ph.D.)。一橋大学大学院商学研究科教授、プリンストン大学客員研究員、オックスフォード大学客員研究員などを経て2016 年より現職。専門は経営組織論・社会調査方法論。
主な著作に、『暴走族のエスノグラフィー』(新曜社、国際交通安全学会賞)、Kamikaze Biker(University of Chicago Press)、『現代演劇のフィールドワーク』(東京大学出版会、日経・経済図書文化賞)、『組織エスノグラフィー』(共著。有斐閣、経営行動科学学会優秀研究賞)、『社会調査の考え方[上][下]』(東京大学出版会)、『50 年目の「大学解体」20 年後の大学再生』(共著。京都大学学術出版会)、『大学改革の迷走』(筑摩書房)、『はじめての経営学 ビジネス・リサーチ』(東洋経済新報社)など。訳書に、『経営学の危機』『リサーチ・クエスチョンの作り方と育て方』(ともに白桃書房)などがある。