[P4] ポスター発表4

[P4-02] 学習困難児童の漢字読み低下にかかわる要因の検討に向けて

〇水田 めくみ¹、栗本 奈緒子¹、竹下 盛¹、奥村 智人²、川﨑 聡大³、若宮 英司⁴、竹田 契一¹ (1. 大阪医科薬科大学LDセンター、2. 大阪医科薬科大学小児高次脳機能研究所、3. 東北大学大学院教育学研究科、4. 藍野大学医療保健学部)

キーワード：学習困難、漢字読み正確性、WISC-Ⅳ知能検査

多様な学習困難を訴える児童の漢字読み低下の実態を明らかにし, WISC-Ⅳの４つの指標得点やかな読み時間の観点から漢字読みの低下にかかわる要因を検討した.その結果,対象児童の約半数が漢字読み低下を示し,かな読み時間と弱い負の相関が認められた.また,漢字読み低下群ではWISC-Ⅳの言語理解指標とワーキングメモリー指標が有意に低く,漢字読みの低下には言語能力や聴覚的ワーキングメモリーの弱さが関連することが示唆された.