国際開発学会第34回全国大会

プレナリーセッション

第34回全国大会・プレナリーセッションについてのご案内



1.テーマ

テーマ:日本の開発援助はどこに向かうのか―開発協力大綱の改定を受けて—
(国際開発学会第34回全国大会 全体テーマ「複合的危機下における連帯と共創」)
主催:国際開発学会・上智大学(国連ウィークス・ポスト企画)
協力:上智大学国際協力人材育成センター

2.概要

 2023年6月9日、政府開発援助(ODA)の指針である「開発協力大綱」の改定が閣議決定された。2022年12月に策定された「国家安全保障戦略」を背景に、「非軍事協力」を掲げつつも「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けて海洋安全保障を含む支援を行うとしている。2022年9月に改定の方向性が発表されて以来、市民社会は、4月に創設された「政府安全補償能力強化支援(OSA)」と区別が不明瞭であること、要請主義からオファー型協力への転換の是非、現地市民社会との連携姿勢の後退など、多くの懸念を表明している。ODAは、複合的危機下における連帯と共創をいかに推進しようとするのか。
 本セッションでは、改定プロセスに関わった有識者懇談会委員による基調講演の後、安全保障の研究者、開発協力研究やODAの適正な実施に助言を述べてきた学会員がコメントを述べる。さらに被援助国の援助関係者らからコメントを集め、新大綱が開発援助の実務や将来の研究、人材育成にどのような影響を与えるのか議論する。


3.登壇者 (敬称略)
  • 峯 陽一:国際協力機構(JICA)緒方貞子平和開発研究所所長、同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授、開発協力大綱の改定に関する有識者懇談会委員、国際開発学会員
  • 伊豆山 真理:防衛研究所理論研究部長、専門分野:南アジアの政治・外交・安全保障
  • 佐藤 仁:東京大学東洋文化研究所教授、国際開発学会 会長
  • 松本 悟:法政大学国際文化学部教授、外務省開発協力適正会議委員、国際協力機構(JICA)環境社会配慮助言委員、国際開発学会 常任理事
 
  • ビデオレターもしくはコメント:OSA対象国など被援助国からの視点
 
  • 【司会】小松 太郎:上智大学総合人間科学部教育学科教授、国際開発学会大会実行委員長
  • 【モデレーター】田中 雅子:上智大学総合グローバル学部教授、国際開発学会大会実行委員会事務局長

4.使用言語
  • 本セッションは日本語にて開催されます。
  • 英語への同時通訳はWebinarで対応いたします。
  • Webinar: https://sophia-ac-jp.zoom.us/j/96333906064 (Passcode: unwksnov11)
  • 日本語要約筆記筆記を、会場・Webinar共に使用します。 
*学会非会員の方は、こちらから事前登録をお願いします。