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[1D02] アフリカによるアフリカのための研修
-ケニアの気候変動の脅威に対する第三国研修の実施を通じた
サブサハラアフリカ諸国への貢献-
キーワード:サブサハラアフリカ、第三国研修、技術と知識の普及
サブサハラアフリカは、歴史的に度重なる干ばつや洪水等、気候変動の脅威にさらされてきた。この予測不可能な天候は、人々の生活や生活に悪影響を及ぼしている。この国境を越えた共通の課題に対して、国際協力の一環として実施された第三国研修に着目し、実施の側面からどのような技術や知識が有効であったかを検討する。検討に際して、2023年、日本との外交60周年を迎えるケニアに着目する。 JICAはケニア国内の半乾燥地に着目し、ケニア政府を通じて約40年に渡る森林分野への技術協力を実施している。ケニア森林研究所(KEFRI)は、このうち約25年間、JICAとともに第三国研修を実施し、サブサハラアフリカ諸国21か国に対して技術と知識の普及を行った。しかしながら、これまで、サブサハラアフリカの森林分野における第三国研修の実施については明らかにされていない点が多い。本稿では、第三国研修実施報告書を参照し、ケニア森林研究所の研修実施に携わった研究員に対するインタビューを行う。KEFRIが実施した第三国研修は、参加者にとってどのような技術や知識に関心を寄せていたか、また、研修後どのような技術や知識が実際に活用されたか、さらに、参加者自身の研修評価の3つを研修の有効性の視点としてとらえ、3つの視点をそれぞれに分析・検証した。検証の結果、KERFIという研究機関が行う第三国研修による技術の移転と知識の普及が地域の拠点として適切でありかつ、サブサハラアフリカの気候変動という国境横断的で広範囲な課題の解決の一助となっていることを明らかにした。
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