The 34th JASID Annual Conference

Presentation information

Oral presentation

Maritime Culture and Indigenous Peoples (Japanese)

Sat. Nov 11, 2023 9:30 AM - 11:00 AM 紀-404 (Kioizaka Bldg 404)

Chair:Hisao SEKINE(Tsukuba University) Commentator:Atsuo SATO(Kyusyu University), Takayuki HIGASHIKATA(Institute of Developing Economies)

10:30 AM - 11:00 AM

[1L03] Development History of Isahaya Land Reclamation

*Naoki MATSUBARA1 (1. The University of Tokyo)

Keywords:Development History, Land Reclamation, Agricultural development

2023年2月、諫早湾干拓事業をめぐる訴訟は最高裁判決を持って終結した。この開発事業は、1952年に国家政策として構想が持ち上がり(長崎大干拓構想)、1987年に干拓のための水門建設が始まり、2007年に工事が完了した。2000年以降、水門の開門をめぐる複雑な訴訟と判決が相次いだことで、本問題は、開発が引き起こしてきた深刻な対立と、それの解消にかかる時間の長さを示しているといえよう。先行研究は、住民の抵抗運動や各アクターの利害関係に着目し、こうした対立を分析してきた。一方で、この開発問題が長期間にわたって、どのように変化してきたかを分析する研究は殆どなされてこなかった。そこで、本研究は、なぜ諫早湾干拓が構想から着工まで30年以上の時間を必要としたのかを問う。

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