The 34th JASID Annual Conference

Presentation information

Oral presentation

Development Assistance and Agencies (Japanese)

Sat. Nov 11, 2023 9:30 AM - 11:00 AM 紀-412 (Kioizaka Bldg 412)

Chair:Kaoru HAYASHI(Bunkyo University) Commentator:Takaaki KOBAYASHI(Yokohama National University), Hiroaki SHIGA(Yokohama National University)

10:30 AM - 11:00 AM

[1O03] Effective implementation approach and monitoring framework for maximizing outcome of technical cooperation project
- Case study: Analysis of non-technical aspects on "Project for Improving the Capacity of WASAs in Punjab Province in Pakistan (Phase 1, 2)" -

*Nobuyuki SATO1 (1. Japan Techno Co., Ltd.)

Keywords:technical cooperation project, capacity development, knowledge management, andragogy, assistance approach, monitoring framework

1. 研究の背景およびリサーチクエスチョン
これまで成功したとされる技術協力プロジェクトの要因やそのようなプロジェクトに従事した専門家の経験については、これまでいくつか纏められ研究されてきた。本論ではアメリカの教育学者マルカム・ノールズがペタゴジー(Pedagogy;子供を教える技術と科学)とアンドラゴジー(Andragogy:成人の学習を援助する技術と科学)、二つのモデルの違いを示すために設けた4つの項目(①学習者の概念、②学習者の経験の役割、③学習へのレディネス、④学習への方向付け)が技術協力の現場で生じている様々な事象をどのように説明し得るかを、現在実施中の「パキスタン・イスラム共和国パンジャブ州上下水道管理能力強化プロジェクト(フェーズ1・フェーズ2)」における活動内容の中から2つの事例を考察し、プロジェクト・マネジメントの諸要素を概念化することを試みる。

2. 資料・情報および分析方法
下記事例に対して、アンドラゴジーの4項目によるプロジェクト活動の検討を行う。
事例1:フェーズ1におけるポンプ設備改善に関する支援
事例2:フェーズ1およびフェーズ2で雇用したローカル・スタッフの能力開発

3. 得られた知見
アンドラゴジー4項目は、技術協力の現場で、技術協力専門家はカウンター・パートやローカル・スタッフなどプロジェクト関係者へ対応する上での考え方や姿勢に関して、下記示唆を与えた。
① カウンターパート・プロジェクト関係者は自己決定することで能動的・主体的にプロジェクトに参画する。
② カウンター・パートが自分たちの本質的な課題や問題に気付くことでプロジェクトは大きな成果に向かって進み始める。
③ カウンター・パートの課題の達成・解決を中心としたプロジェクト活動が能動的に受入れられる。

特記事項
11/11(土)は既に予定があります。そのため、本申請が採択される場合には、11/12(日)の発表で調整頂きたく、お願い申し上げます。誠に勝手なお願いであることは重々承知しておりますが、上記を考慮頂き、採否の検討をお願い申し上げます。

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