国際開発学会第34回全国大会

講演情報

ポスター発表

ポスター(コアタイム11:45-12:45)

2023年11月11日(土) 09:30 〜 13:00 Poster1 (2号館5階学生食堂)

*11:45-12:45をコアタイムとして設定していますので、発表者の方々は、この時間に会場で来場者からの質問等にご対応頂ければ幸いです。
*ポスターは懇親会中もご覧いただけます (18:30-20:30)。

[1R03] ミャンマーとバングラデシュにおけるSDGsの達成状況 
ー目標1を中心にー

*頼藤 瑠璃子1、*エイチャン プイン1 (1. 熊本学園大学)

キーワード:SDGs、ミャンマー、バングラデシュ、貧困削減

2001年に制定されたミレニアム開発目標(MDGs: Millennium Development Goals)を引き継ぐものとして2015年に「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択された。このアジェンダに記されていたのが持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals : 以下SDGs)で、国連加盟国193の全ての国において賛同を得られたこの国際目標では、2030年までに各国が目指すべき17の到達点が示されている。注目すべきはこのSDGsがあくまで「目標」をうたったものであり、そこに至るための手段やルール、道程についてはそれぞれの国に委ねられていることであるといえよう。
SDGsはその誕生から、理念の一つに「経済、環境、社会の統合」を掲げてきた。その背景には、社会を横断的に測ることの重要性がある。したがってSDGsでは169の具体的なターゲットによって複合的に課題をとらえ、「だれ一人取り残されない」開発の実現が目指されてきた。本発表で取り上げる目標1「貧困削減」においても、7つのターゲットが設定されている。それらの中には、従来指標として使用されてきた所得や貧困ライン以下の人口だけでなく、社会保障の充実や土地の正式な所有、災害時における安全性、開発におけるドナーや政府の支出にまで及ぶ。見せかけ上の経済状態を解決するだけでは測りえない、真に人々の貧困を解決し、それを次の世代に継承するための青地図を描く手段となり得るのがSDGsなのである。
ミャンマーとバングラデシュは、いずれもアジアに位置する後発発展途上国である。地理的に隣国に位置するこの二カ国は、2022年のSDGsランキングにおいてそれぞれ103位と104位であるなど、過去において比較的似た状況であった。しかし、その内実まで同じであると容易に見なすことはできない。本発表ではこの二国のSDGsの状況、とりわけ目標1のターゲットの状況を外観し、どのような違いがあるかを確認する。

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