12:45 〜 14:45
[2E02] 国際協力NGOの組織基盤強化支援におけるマッチ・ミスマッチ
キーワード:組織基盤強化 、国際協力NGO、マッチ・ミスマッチ
1.企画の背景
1960年代前後から徐々に設立された日本の国際協力NGOは、1970年代後半のインドシナ難民の発生で数多く生まれる。バブル経済の中にあった1980年代には、いわゆる外資系NGOが日本事務所を開設する。そして1990年代、活動に適合した法人格取得が可能となり、数多くの組織が生まれた。この流れは2000年代のITも牽引するが、その後業界全体で組織の出生率は伸び悩んでいる。
この間、組織を支援する動きも呼応した。事業助成として1990年から始まる国際ボランティア貯金、2002年の草の根技術協力と日本NGO連携無償資金協力と続く。組織基盤への助成はやや遅れ、NPO法人格を取得した頃から、アカウンタビリティ体制を整える必要性が出始める。これに応えるべく、助成団体は資金を提供し始め、JICAが能力強化の教育を提供し、民間企業として早い段階で手を挙げたのがパナソニックであった。2001年にサポートファンドを設立し、2023年に企業フィランソロピー大賞の受賞も果たす。
これらの実績報告はされてきたものの、双方が一つのテーブルで、その必要性や在り方について議論する場は少なかった。今後、この業界の組織が持続的に成長する為に、共に思考することは、大いに意義があると考え、本企画を提案するに至った。
2.主要な論点
一見すると定着してきた組織基盤強化だが、表面的には見えないミスマッチも存在するであろう。この点を助成側と受ける側双方からあぶり出し、明らかにする。
3.期待される成果
支援者・被支援者双方、また政府系組織・民間企業の視点から、組織基盤強化についての現状と課題が明らかになることにより、今後の組織支援策の効率化が期待される。更に、従来、開発効果に議論が集中していると考えられるが、その基盤となる組織の能力開発の効果・効率についての議論は、本業への新たな視点を提供するとも考えられる。
1960年代前後から徐々に設立された日本の国際協力NGOは、1970年代後半のインドシナ難民の発生で数多く生まれる。バブル経済の中にあった1980年代には、いわゆる外資系NGOが日本事務所を開設する。そして1990年代、活動に適合した法人格取得が可能となり、数多くの組織が生まれた。この流れは2000年代のITも牽引するが、その後業界全体で組織の出生率は伸び悩んでいる。
この間、組織を支援する動きも呼応した。事業助成として1990年から始まる国際ボランティア貯金、2002年の草の根技術協力と日本NGO連携無償資金協力と続く。組織基盤への助成はやや遅れ、NPO法人格を取得した頃から、アカウンタビリティ体制を整える必要性が出始める。これに応えるべく、助成団体は資金を提供し始め、JICAが能力強化の教育を提供し、民間企業として早い段階で手を挙げたのがパナソニックであった。2001年にサポートファンドを設立し、2023年に企業フィランソロピー大賞の受賞も果たす。
これらの実績報告はされてきたものの、双方が一つのテーブルで、その必要性や在り方について議論する場は少なかった。今後、この業界の組織が持続的に成長する為に、共に思考することは、大いに意義があると考え、本企画を提案するに至った。
2.主要な論点
一見すると定着してきた組織基盤強化だが、表面的には見えないミスマッチも存在するであろう。この点を助成側と受ける側双方からあぶり出し、明らかにする。
3.期待される成果
支援者・被支援者双方、また政府系組織・民間企業の視点から、組織基盤強化についての現状と課題が明らかになることにより、今後の組織支援策の効率化が期待される。更に、従来、開発効果に議論が集中していると考えられるが、その基盤となる組織の能力開発の効果・効率についての議論は、本業への新たな視点を提供するとも考えられる。
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