国際開発学会第34回全国大会

講演情報

企画セッション

危機への対応とジェンダー

2023年11月12日(日) 15:00 〜 17:00 紀-B112 (紀尾井坂ビルB112)

15:00 〜 17:00

[2E03] 危機への対応とジェンダー
ージェンダー関係はどう危機と関係したか?ー

*本間 まり子1、*高松 香奈2、甲斐田 きよみ3、小野 道子4、岡野内 正5 (1. 早稲田大学、2. 国際基督教大学、3. 文京学院大学、4. 東洋大学、5. 法政大学)

キーワード:ジェンダー、危機への対応、女性

本企画セッションを主催する「ジェンダーと開発」研究部会は、2022年8月より定期的に研究会を行なってきた。参加者の研究テーマや研究地域は幅広いが、ジェンダー視点からのアプローチという共通関心から議論を行なっている。
本企画セッションでは、「危機への対応とジェンダー」という共通テーマを設定し、議論を行なっていく。危機とは、新型コロナウィルス感染症の拡大や経済的なショックだけではなく、革命などの政治的混乱や貧困、ジェンダー差別的な構造によって生活が安定しない状況など幅広く捉える。具体的には、本間会員による「コロナ禍におけるバングラデシュのマイクロファイナンス事業―二重の制約をうける女性たちに着目して―」では、マイクロファイナス事業の主な利用者である貧困女性たちが、ジェンダー規範による制約とコロナ禍の影響の中で、事業をどのように利用していたか議論する。甲斐田会員による「農家のリスクと機会への対応におけるジェンダーによる違い」は、農家が直面するリスクや機会とその対応に、どのようにジェンダーの違いがあるか議論する。小野会員による「母子家庭の母親たちの生存戦略―カラーチー市の「路上」で働く「ベンガリー」の女の子の母親たちの語りから」では、市民権を持たない母子家庭など、平時から危機的状況にある女性たちが、新型コロナウィルス感染症の拡大という危機に対して、どのような対応を取ったのか議論する。岡野内会員による「北東シリア自治区の奇跡」は、保守的なイスラム教徒が多数を占める地域において、ジェンダー関係に大きなインパクトを与えているロジャヴァ革命について、ジェンダー主流化政策やWPSアジェンダの視点から議論する。

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