国際開発学会第34回全国大会

講演情報

ラウンドテーブル

ソーシャルビジネスにおける研究の貢献可能性

インドの離島エリアにおけるe-Healthビジネスの事例から

2023年11月12日(日) 09:30 〜 11:30 紀-115 (紀尾井坂ビル115)

09:30 〜 11:30

[2J01] ソーシャルビジネスにおける研究の貢献可能性:インドの離島エリアにおけるe-Healthビジネスの事例から

*狩野 剛1、*功能 聡子2、*岡崎 善朗3、*佐藤 峰5、*内藤 智之4 (1. 金沢工業大学、2. ARUN合同会社、3. 早稲田大学、4. 神戸情報大学院大学、5. 横浜国立大学)

キーワード:ソーシャルビジネス、ICT、e-Health、産学連携

1. 企画の背景
 これまで研究・実践委員会では、災害現場やビジネスにおける研究と実践の交点に関する議論してきた。今回は、医療アクセスが難しいインドの離島エリアにおけるe-Healthを行うソーシャルビジネスに、話題提供者3名が研究者・投資家という立場から関わっている産学連携研究プロジェクトを事例として、ソーシャルビジネスにおける研究の貢献可能性に関する議論を行う。
 具体的には、事業者・現地の大学・工学系研究者・社会科学系研究者、投資家という5つの異なる視点から、各ステークホルダーが関わっていくモチベーションや関係性、そしてメリットと負担について議論・整理する。加えて、参加者を交えた実務・研究に関する議論を通じて、ソーシャルビジネスと研究が連携するプロジェクトのデザイン・実施に向けた実務的・学術的洞察を得る。
 なお、本プロジェクトは次年度より立ち上げ提案中の研究部会「ICTと国際開発(ICT4D)」における分析事例として今後もフォローしていく予定であり、同研究部会との共同開催とする。

2. 主要な論点
大テーマ:ソーシャルビジネスにおける研究の貢献可能性とは? 小テーマ:
・ソーシャルビジネスとの研究プロジェクトに関わっているステークホルダー(事業者・現地の大学・工学系研究者・社会科学系研究者、投資家)にとってのモチベーションや関係性、そしてメリットと負担とは?
・ソーシャルビジネスとの研究プロジェクトのデザインにおいて考慮すべきポイントとは?
・ICTがインドの離島の一次医療に及ぼしうる可能性とは?
・ステークホルダー間の時間軸・予算軸による認識差異とは?

3. 期待される成果
・ソーシャルビジネスとの研究プロジェクトにおいて、どのような形でステークホルダーが連携することで効果的な社会課題解決に向かえるのかが整理される。
・話題提供者のみならず参加者を巻き込んだ議論とすることで、事例をもとにしつつ一般化可能な教訓を導き出す。

パスワード認証
報告論文や要旨の閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。

パスワード