国際開発学会第34回全国大会

講演情報

ラウンドテーブル

JICA国際協力事業における評価の枠組みとグローバル危機について

2023年11月12日(日) 12:45 〜 14:45 紀-412 (紀尾井坂ビル412)

12:45 〜 14:45

[2O05] JICA国際協力事業における評価の枠組みとグローバル危機 について

*佐藤 真司1、*阿部 俊哉1、*山口 みちの1、*菅原 貴之1、*宮城 兼輔1、*伊藤 晋2 (1. 独立行政法人国際協力機構、2. 新潟県立大学)

キーワード:国際協力機構、事業評価、開発協力、持続可能な開発目標、紛争影響国・地域

1. 企画の背景
JICAはODA実施機関として世界各地域の様々な分野領域で、技術協力、有償資金協力、無償資金協力の3スキームを中核とした開発協力事業を展開し、その事業評価を行っている。事業評価は主にDAC評価項目に基づき個別事業を対象に実施されているが、同時に横断的・総合的な評価や、様々な観点からの評価、新たな事業形態への対応にも取り組んでいる。
2. 主要な論点
本ラウンドテーブルでは、今次大会テーマであるグローバル危機をキーワードに事業評価における2つの取り組みの報告を予定している。まず、「JICA事業評価の概況と最新課題」と題し、阿部俊哉氏より、JICAの事業評価の昨今の取り組みを俯瞰する報告を行う。同氏はJICAパレスチナ事務所等紛争影響国・地域における長年の勤務経験を有することから紛争影響国・地域におけるJICA事業の事例について報告するとともに、そうした国・地域における事業展開上の留意点を浮き彫りにする。その上で、そうした国・地域における事業評価の際に持つべき視点、確認すべきポイントなどについて山口みちの氏が報告を行う。第二に、「新事業マネジメント(クラスター事業戦略)でのモニタリング・評価の枠組み検討について」と題し、菅原貴之氏及び宮城兼輔氏より、JICAがSDGs達成に向けて複雑化する開発課題へ取り組むために設定するグローバル・アジェンダ(課題別事業戦略)と、この中で重点的に取り組む事業のまとまりとしてのクラスター事業戦略について、クラスター単位でのモニタリング・評価の具体的な手法の検討状況にかかる論点を報告する。
3. 期待される成果
以上、2つの報告を踏まえて、JICA国際協力事業における評価の今後の方向性及びあるべき姿に関する議論を深めると共に、有益な提言・示唆を得る。

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