The 34th JASID Annual Conference

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Testing and Academic Achievement Improvement (Japanese)

Sun. Nov 12, 2023 3:00 PM - 5:00 PM 紀-413 (Kioizaka Bldg 413)

3:00 PM - 5:00 PM

[2P02] Testing and Academic Achievement Improvement

*Kyoko TANIGUCHI1, *Haruhiko Mitsunaga2, *Koji Watanabe3, *Takao Maruyama4, *Hiroshi Ishii5 (1. Hiroshima University, 2. Nagoya University, 3. Miyazaki International College, 4. JICA Ogata Research Institute, 5. Hokkaido University of Education)

Keywords:Testing, Academic Achievement Improvement, Test theory, Item Response Theory

1. 企画の背景 
持続可能な開発目標(SDGs)に掲げられているように、多くの開発途上国において、初等教育や前期中等教育における基礎学力の習得は、以前、大きな課題である。今日、開発途上国において、途上国の生徒の学力到達度調査(PISA-D)や東南部アフリカ諸国教育の質測定(SACMEQ)などの大規模な学力調査が実施されており、テストで学力測定し、学力改善に向けた示唆が行われている。また、多くの国において、初等教育から中等教育、中等教育から高等教育への進学には、テストで学力測定が行われている。テストは学力測定の1つのツールであり、学力を判断する基準となっている。よって、テストと学力改善に関して議論することには大きな意義があると考えられる。

2. 主要な論点
学力向上に関して、カリキュラムや教科書改善、教員養成、教授法改善など様々な分野で研究が行われている。一方、テストに焦点を当て、テスト理論を用いた学力改善に関する研究はそれほど多くない。本企画は、それを補填することであり、テストを用いることでどのような学力改善が示唆をすることができるか、介入効果はどのように検証できるかを討論することである。 まず、これまでの途上国における学力測定について振り返り、項目反応理論をはじめとするテスト理論による手法を概括し、認知診断モデルを用いた学力改善、大規模学力調査の分析、テスト理論を活用した学習成果への介入効果の検証についての研究を紹介し、テストと学力改善に関して議論する。
発表内容と発表者
1.途上国における学力測定の現状:谷口京子
2.テスト理論に基づく学力測定:光永悠彦、渡邊耕二、谷口京子
3.認知診断モデルを用いた学力改善指針の提案:光永悠彦、渡邊耕二、谷口京子
4.TIMSS2019からみた途上国の算数・数学学力について:渡邊耕二
5.子ども達の学習成果への介入効果の検証―教科書開発プロジェクトにおけるテスト理論とRCTの活用―:丸山隆夫

3. 期待される成果
教育開発学、教育測定学、教育心理学、算数・数学、開発経済学の様々な視点から、どのようにテスト理論を活用することで途上国の学力改善に貢献できるか、どのようにテスト理論を活用することで子どもの学習成果への介入効果の検証できるか、他の理論や手法にテスト理論を加えることによって、どのような効果があるのかについて討論されることで、テストと学力改善に関して、今後の研究の発展や方向性を導く。

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