The 128th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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優秀発表賞応募講演

優秀発表賞応募講演

Best Presentation Award 1

Sun. Mar 28, 2021 9:00 AM - 11:00 AM ライブ配信

座長:福森 理加(酪農学園大学)、舟場 正幸(京都大学)、勝俣 昌也(麻布大獣医)、西田 武弘(帯広畜産大学畜産)

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パスコード:328942

9:30 AM - 9:45 AM

[IYS-03] 国内で販売されているドッグフードの価格とその栄養成分および原材料の関係

〇Kosuke Suzuki1, Yuina Wada2, Yositugu Niwa2, Mao Saeki2 (1.Nihon Univ., 2.Nihon Univ.)

【目的】
 この約10年間、イヌの飼育頭数の減少と小型犬化に伴ってドッグフードの出荷量は減少しているが、ペットの家族化、平均寿命の延伸、健康志向の高まりによるドッグフードの付加価値の付与、ネットでの通販販売の普及などの変化が生じた。ドッグフードの販売価格に関しては、栄養価よりも付加価値部分への依存度が高いと考えられるものの、その価格水準と栄養価の関係やタンパク源の内容と販売価格の関係についての調査は、国内では行われていない。本研究では、国内で販売されているドッグフードについて、販売価格、栄養成分と栄養価、原材料について調査し、その価格設定に影響を及ぼす要因について明らかにすることを目的とした。
【方法】
 2019年から2020年にかけてネット通販サイトの製品の中から、総合栄養食でドライタイプのドッグフードで、なおかつ製品重量、価格、栄養成分、栄養価、主な原材料の記載がある192製品を対象とし、製品の価格と重量から1㎏あたりの価格を求め、各栄養成分との関係を検討した。
【結果および考察】
 価格と代謝エネルギー含量及び粗タンパク質含量との間には相関は認められなかった。また、使用されている原材料の中の主たるタンパク源は、製品の価格と連動する傾向があり、チキンミール、フィッシュミールのような畜産飼料用グレードのものや穀類のようなより低価格の原材料の使用へと移行しつつあることを明らかにした。