The 128th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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ポスター発表

3. 繁殖・生殖工学

3. Reproduction/Reproductive technology

[P3-05] 黒毛和種繁殖雌牛における死産および難産の発生と飼養規模との関連性

〇Moe Misaka1, Mizuho Uematsu2, Yosuke Sasaki1 (1.Miyazaki Univ., 2.Miyazaki Agricultural Mutual Aid Association)

【目的】死産や難産は肉用牛の生産性を低下させる主な要因である。リスク因子として、季節、産次、妊娠期間が報告されているが、飼養規模との関連性は明らかになっていない。そこで本研究では、黒毛和種繁殖雌牛における死産や難産の発生と飼養規模との関連性を分析することを目的とした。【方法】本研究では、宮崎県に所在する905農場の2006年から2010年における黒毛和種繁殖雌牛15,512頭の41,184分娩記録を分析に用いた。飼養規模を飼養頭数毎に小規模(1-10頭)、中規模(11-50頭)、大規模(51頭≤)と分類した。統計解析には多階層混合効果ロジスティック回帰モデルを用いた。【結果】死産や難産の発生率は2.1%、8.5%であった。死産率は飼養規模間で差がみられず、季節、産次、妊娠期間との交互作用もみられなかった。難産率は飼養規模間と産次の間、および飼養規模間と妊娠期間の間で交互作用がみられた(P<0.05)。どの産次においても、小規模・中規模農場は大規模農場より難産のリスクのオッズ比が2.35-6.52倍高かった(P<0.05)。妊娠期間281-300日の間では、小規模農場で最も難産のリスクが高く、大規模農場で最も難産のリスクが低かった(P<0.05)。またそれ以外の妊娠期間では、小規模・中規模農場は大規模農場よりも難産のリスクのオッズ比が2.49-5.98倍高かった(P<0.05)。