資源・素材 & EARTH 2017(札幌)

講演情報(2017年8月24日付)

企画講演(Special Session)

新設する金属資源プロセス研究センターへの課題と期待(Expectation for Center for Mineral Processing and Metallurgy)

2017年9月26日(火) 13:30 〜 15:25 第1会場 B11 (B1棟1階/Fl.1.,Build. B1)

司会:加納純也(東北大学),本間 格(東北大学)
Chairman: Junya Kano (Tohoku University), Itaru HONMA (Tohoku University)

13:45 〜 14:00

[1111-17-02] 選鉱・製錬技術の活用による二次原料処理と資源循環への貢献

○柴田 悦郎1 (1. 東北大学)

司会:加納純也(東北大学)
Chairman: Junya Kano (Tohoku University)

キーワード:非鉄製錬、資源循環、二次原料

鉱石の破砕や浮選等の選鉱技術、選鉱された精鉱の乾式や湿式製錬ならびに電解精練技術は銅、鉛、亜鉛の非鉄製錬業における根幹であり、非鉄製錬業では複雑な成分組成を有する硫化鉱を対象とすることで、銅、鉛、亜鉛のみならず様々な製錬副産物から多種類の金属成分を抽出して製精練する技術を蓄積してきた。既に金属鉱山を有していないまたは数が急速に減少している先進諸国では、非鉄製錬業の役割として国内製造業への地金の安定供給とともに、スクラップや廃棄物等の二次原料の処理を行うことで地域内の金属資源の循環利用に貢献することが重要と考えられる。今後、精鉱以上に成分組成が複雑な二次原料を効率的に処理し、かつ含有される多種類の有価金属を回収して精練し、既に用途が減少している環境負荷元素に関しては抽出して安定化合物へと固定化するなど、このような課題のためには改めて銅、鉛、亜鉛の各製錬所間の結び付きを有機的に効率化することや製錬副産物の処理事業の強化が必要である。金属資源循環を達成するために、今まで蓄積された選鉱、乾式製錬、湿式製錬、電解精練技術を活用し、それらの技術を高度にシステム化することを非鉄製錬業では迫られている。

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